ベトナムのオフな面々 Vol. 018

リアルなアンサンブルを体感
電子ピアノで名曲を奏でる

ヤマハの電子ピアノを部屋の中央に置いている。「10年ほど使っていますが壊れません。さすがは日本製!」

幼稚園の時に習い事として始めたピアノ。出口さんの両親は一度始めたことは継続させる方針だったため、長年続けたことで今でもクラシックやポップスの定番曲ならある程度弾くことができる。

「高校では音楽の発表会でピアノを任されたことがあります。当時は柔道部に所属していたこともあり、私にピアノを弾けるイメージがなかったのか、周りからはかなり驚かれました(笑)」

「コンピュータの伴奏のおかげで、多少の失敗があっても止まらず、最後まで気持ちよく弾き切ることができます」

社会人になると多忙が理由でほとんど触れていない時期もあったが、現在は中国赴任時に現地で購入した電子ピアノをハノイへ船便で運び、週末の空き時間を見つけて弾いている。

「軽音楽が得意です。お気に入りは、ポール・モーリアやリチャード・グレイダーマン。クラシック曲ならショパンの『ノクターン』などですね」

しかし、毎日のように弾いてはいないため、テンポの速い曲や連打曲では指が思うように動かず、難しいと感じることも。

「そんな時はアンサンブル機能を使います。電子ピアノがダウンロードした譜面を読み込んで、難しい部分を代わりに奏でてくれます。そうすることで自分の弾けるところに集中できるし、無理なく自然に楽しめるんです」

「昔使っていた古い楽譜も日本から持ってきました。作曲家ポール・モーリアのファンで、その楽譜もあります」

電子ピアノは普通のピアノと違い、調律の必要がない。いろいろな音が出せるほか、曲のアレンジや作曲もしやすく、ピアノの購入を検討している人には電子ピアノがおすすめとのこと。

「次はジャズ曲に挑戦したいですね。先日、日本で新しい楽譜を買ってきたので少しずつ練習します」