ベトナム芸能事情 ここだけの話! No.53

コロナ禍で
伸び悩む人も多数

この連載も今回で最後を迎えました。ご愛読の読者様と機会を頂いたスケッチ様に感謝です。ラストは53回目(53ヶ月)。約4年半にもなるのかぁと、不思議な感覚です。
 
過去に「女優は23歳前後がピーク、25歳を超えると映画でヒット作が出なくなる」と書きました。2~3の例外を除き、ほぼ当てはまりました。当時、実際に1995年生まれの女優に映画の主演が集中し、ヒット作も出ましたが、彼女たちも現在は26歳となり、一線で活躍している人は、ほぼいなくなりました。

「わがままタレントは意外にも人気が安定!?」というテーマでも書きましたが、この界隈のタレントは今、仕事が減りシンドくなっています。急に連絡が取れなくなったり、納期を守らないなどのリスクから、エージェントが離れていったことが原因だと思います。

バラエティ番組への
出演から人気が上昇

最近ベトナムではTVのバラエティタレントが人気を伸ばしています。性格が良く、融通がきく人が起用されている印象です。水ポチャや泥ポチャがあっても、文句を言わないで楽しそうにやる。
 
ゴチャゴチャ言いそうな人は、レギュラーには最初から選ばれません。実は、「これはできない」と断言するタレントや俳優は結構多いのです。
 
番組がヒットすると、出演者の影響力も増します。SNSの数字から見えるように、単価が上がります。コロナ前までは、この影響力を増す手段の最たるものが映画やMVでしたが、現在はTVのバラエティに戻りました。
 
ユーチューブ(You Tube)で数字がとれなくなっても、数字を持っている人をゲストで出演させれば、再生数はそこそこいきます。ベトナムの芸能界は、孤軍奮闘を長くできるほど甘くないですし、全盛期を3年以上維持するのは本当に難しいなって思います。
 
今人気のある人達が、TVのバラエティで人気が出たという状況が、個人的にとても嬉しいです。私が知っている人気俳優たちは、めちゃくちゃ性格がいいんですよね。数年の時間軸だったらゴーイングマイウェイで行けても、10年以上の視点で見ると、やっぱり人間性って大事ですね。

清水 一行 Shimizu Kazuyuki
グルーピーベトナム
ベトナムの女優やタレントのマネジメントを担当。
日本在住の大人気ベトナム人ユーチューバー、 クイン・チャンJPの問い合わせをお待ちしております!
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