お店愛が強く、しっかり者のタオちゃん

手入れの行き届いた店内で、安くて美味しい安定のクオリティを提供してくれる焼き肉店「ホルモン闇番長」。店舗があるファムビッチャン通りは日本人街で、ほかのエリアに住んでいる方でも店名を聞いたことがある人は多いはず。
 
このお店を仕切っているのが、タオちゃん。いつも流暢な日本語で気さくに声をかけてくれます。彼女はなぜ日本語を話し、日系飲食店で働くようになったのか、改めて聞いてみました。

尊敬できる
店主の元で働きたい

タオちゃんにとって日本人は、「真面目に仕事をする」印象があり、幼いころから日本人と働くことや日本での生活に憧れていたんだそう。技能実習生として3年間ほど大阪で働いた後、ホーチミン市に戻り、ずっと日系飲食店で働いています。
 
そんなタオちゃんが「日本人で1番良い人!」と豪語するのが、闇番長のオーナー・平松伸さんです。タオちゃんは元々、伸さんがレタントン通りで営むお好み焼き店「みやこ屋」のスタッフでしたが、働きが認められ、「ホルモン闇番長」の立ち上げメンバーになりました。今ではリーダーとして勤務し、お店愛が強い彼女は休みの日も「みやこ屋」へご飯を食べに行くことが多いそうです。

タオちゃんおすすめの「マルチョウ」

お店への愛は本物
和やかな”師弟関係“

「新しいスタッフが入って仕事を教える時に、厳しくしすぎちゃったかな? と心配になることがある」と話すタオちゃん。彼女の真面目でしっかり者で他人を気遣える優しさは、伸さんから確実に受け継がれています。
 
オススメ料理を聞くと、「柔らかい食感が楽しめる、マルチョウ! ハラミとカルビは、伸さんが考案した自家製タレの美味しさが味わえる人気メニューです。他では味わえないですよ!」と、これまた100点満点の答えが返ってきました。
 
密かに尊敬していると言われて照れ臭そうに笑う伸さんを見て、ベトナムにいながら日本の古き良き師弟関係を見たような気がしました。

 
 

三上 ナミ Nammy Mikami

東京生まれの歌謡歌手。ベトナムのテレビ制作会社でベトナムメディアを勉強中。YouTubeで「三上ナミのベトナム乱歩」も配信しています。
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Instagram: @NammyMikami