会話はネタの宝庫! グラブバイクの楽しみ方 Vol. 14
颯爽と現れた王子と
ベトナム語を練習
家から会社まで片道で約20分。通勤にはいつもグラブ(Grab)バイクを使います。この日は待つこと20分。ようやく登場したのは、マントを翻した神々しい姿の白馬の王子様…のような、緑のグラブジャケットのランさんでした。
運転手さんは実に様々。始終無言の方もいれば、ベトナム語や英語、稀に日本語で話しかけてくれる方もいます。
ランさんは「ミッカミー!」と私の名前を遠くから呼びながら現れた、陽キャラな雰囲気のお兄さんでした。
「韓国人?」「いいえ、日本人です」など簡単な会話でベトナム語が話せると思われたのか、定番質問のオンパレード。年齢は? 彼氏は? 姉妹いる? 仕事は? と続きます。
日本なら運転手さんがお客さんにプライベートな質問を重ねるなんて、ご法度というかあり得ない空気感な気もしますが、そんなのお構いなしがベトナム。一期一会ではありますが、ベトナム語を試す良い機会でもあります。
おすすめのお店を
道中にご案内!
ランさんはダラット出身の40歳で、25年前からホーチミン市に移り、4年前からグラブ業を開始。その前はトラックの運転手だったそうな。
ベトナム料理について「マムトム(Mam Tom、エビの塩辛)は好き?」。「大好きです」と返すと、「ブンダウマムトム(Bun Dau Mam Tom、揚げ豆腐と米麺をマムトムで食す料理)が美味しいのはここ!」とお店を指し、寄り道してブンボー(Bun Bo、牛肉入りピリ辛米麺)屋さんも教えてくれました。これもベトナム生活の醍醐味です。
ダラットは涼しくて野菜もおいしいよね、なんて話しながら、信号待ちでは横断歩道の少し手前の木陰で停止。ランさんもギラギラ太陽はちょっと苦手なのかな。
乗り心地や運転の荒さを含め、相性が出やすいグラブ通勤。次はどんなドライバーさんかな、と毎回ちょっと楽しみです。
三上 ナミ Nami Mikami
東京生まれの歌謡歌手。ベトナムのテレビ制作会社でVNメディアを勉強中。YouTubeで「三上ナミのベトナム乱歩」を配信しています。
https://note.com/nammymuseum
Instagram: @NammyMikami
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