2015年に大阪で日本人ギタリストの押尾コータローと共にコンサートを開催した、ベトナムを代表する歌手とも言えるミー・タムさん。彼女の上品な風格や情感溢れる歌声は多くの日本人オーディエンスを魅了した。

「日本の音楽は寂しいように聞こえますが、悲しくはなく癒されるように感じています。近頃の音楽も印象的で、日本の曲しか聴いていない時期もありましたよ」

1999年から歌手として活動し始め、現在約19年が経ってもタムさんの人気は落ちず、依然として圧倒的な存在感を保っている。特に、2017年12月にホーチミン市、ハノイ、ダナンで開催された新アルバム「タム9/Tam 9」の発表記念コンサートには約2万5000人の熱狂的なファンが集まった。

その理由を尋ねると、「質の高い作品にするよう常に工夫すると同時に、視聴者に対して誠実でクリーンなイメージを保つことも大事にしています」とタムさんは語った。

 
 

「新アルバム『タム9/Tam 9』は切ない恋の物語で、悲しみを自ら癒す強い女性を歌っています。13曲どれも好きで、選ぶのは難しいのですが、毎日の気分に合わせて聴いてみませんか? 『私に聞かないで/Dung Hoi Em』や『あなたは決して知らない/Anh Chua Tung Biet』、『冷たい/Lanh Lung』などをぜひ!」

My Tam
ミー・タム

歌手。1981年生まれ。ダナン出身。アジアの音楽賞「2012 MAMA」で「アジアベストポップアーティスト」、ヨーロッパの音楽賞「2013 MTV EMA」で「東南アジア最優秀アーティスト」、ベトナムの音楽賞「Lan Song Xanh」で11回連続「最優秀人気アーティスト」など、国内外で数多くの音楽賞を受賞。