路地裏のカフェで90年代にタイムトリップ⁉　Vol. 10

初対面でも一緒にゲームをすれば意気投合

懐かしさを求めて
人が集まる憩いの場

『あの頃、君を追いかけた』という台湾映画をご存知でしょうか。その映画に出てくる「青春は大雨のよう。土砂降りに打たれて風邪をひいてもまた雨に濡れたくなる」という言葉から着想を得てオープンしたカフェ「ムアラオ／Mua Rao」はオーナーが子ども時代を過ごした１９９０年代がテーマとなっています。店番をしていたホアセンさんは２ヶ月ほど前から友人の勧めでこのカフェで働きはじめたそうな。ここを訪れる人たちはみな、子どもの頃に戻ったような気持ちで古いゲーム機やおもちゃに夢中になり、ホアセンさんもその懐かしい雰囲気と居心地のよさが気に入っているとのことです。

大人買いしたくなる
チープなおもちゃ

「懐かしい！」と声をあげずにはいられない品揃え

店内の一角が駄菓子屋のようになっていて、チープなおもちゃや量り売りのお菓子が売られています。私もおもちゃに夢中になって、シャボン玉や小さなルービックキューブなどをついついたくさん買ってしまいました。大人は懐かしさに浸り、子どもはお小遣いを握りしめて好きなおやつや珍しいおもちゃを買う、老若男女楽しめるお店です。
　
ホアセンさんのおすすめのメニューは「大雨茶」と「青春茶」。「大雨茶」は鮮やかな紫色が美しいレモネードのような飲み物で、「青春茶」は正に青春のように甘酸っぱい飲み物でした。まだオープンして２年未満ですが、ずっと前からあるようなノスタルジックな雰囲気がたまりません。フーニョン（PｈｕＮｈｕａｎ）の路地裏にある小さなカフェであの頃の想い出に浸ってみてはいかがでしょうか。

Ca phe Mua Rao
住：115/174B Le Van Sy St., Phu Nhuan Dist.
電：0792 303 252