ヤンシン市場の軍物店
ランさん＆タオさん　Vol. 4

セールストークが上手なランさん

通称・泥棒市場で
お宝を探せ！

１９５４年から60年以上ホーチミン市１区で営業を続けているヤンシン市場をご存知でしょうか？ スペルが「Ｄａｎ Ｓｉｎｈ」なので最初は「ダンシン市場？ 踊れるの？」なんてアホなことを考えたりもしましたが、なにを隠そうここは別名「泥棒市場」なんて呼ばれているんだそうな。実はもともとは盗品などが多く売られていた奇怪な市場だったそうですが、現在は本物の悪党たちが運営しているわけではなく、通常の市場にあるような衣類やバイクなどの部品、軍用品、黒電話や使えるのかわからないタイプライターやガラスが傷ついて向こう側が見えない双眼鏡など…。ありとあらゆる古い物が売られています。会社スタッフにここへ行くという話をすると「家のエアコンのリモコンがなくなったんだけど、数ヶ月後にヤンシン市場で見つけた！」なんてエピソードも教えてくれました。
　

購入した軍帽をかぶってタオさんと一緒に

先日久しぶりにヤンシン市場に行ったら、前回覗いた軍物店のランさんとお姉さんのタオさんが顔を覚えていてくれたようで、軍物の帽子をかぶりながら「ｄｅｐ！（綺麗でしょー）」と話しかけてくれました。乗せられやすい私は、ついつい撮影中に軍帽を購入。
　
最近はレトロコンセプトのカフェが増えているので、そういった雰囲気のお店をオープンしたい方はぜひ一度ヤンシン市場に足を踏み入れてみてください。お宝か？ はたまたガラクタか？ ほかの市場とは一癖も二癖も違うあなただけのアイテムが見つかるはずです。

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