ベトゴルことはじめ Vol.53

本稿では以前、ベトナムのゴルフ場はシーサイドに多い、と少し触れたことがありました。今回は、そんなビーチ沿いのゴルフ場にフォーカスしてお話しいたします。

ゴルフ場開発は
大切な観光資源

ベトナムはシーサイドゴルフ場の宝庫です。海岸線は全長3444kmにもなり、さらに多くの砂浜(ビーチ)が存在します。海洋観光はベトナム観光の強みですから、ビーチリゾート開発が奨励されているのです。
 
海岸線の至る所にリゾート計画が進み、ホテルやビラ、それらに付随した娯楽施設が作られています。それに加えて、遺跡や歴史的建造物、手付かずの大自然などが観光の目玉にもなっています。ゴルフコースもそんなリゾート開発の一部である場合が多いです。

「砂代」不要が
ゴルフ場の多い理由?

これらのビーチエリアは、ゴルフ場開発が比較的安いコストでできるのではと私は思っています。
 
以前、ホーチミン市近郊のゴルフ場開発に携わる方が、「整地する砂にかなりのコストがかかる」と話されていました。
 
一方、ダナンゴルフクラブでニクラウスコースが造成されるのをずっと横目に見ていた際、別の場所から土を持ってくることなくゴルフ場が完成したように見えました。
 
コース内はあたり一面が砂漠のような丘陵地帯。敷地内の砂を削ったり盛ったりで事が済んでしまう。なるほど、これはコストを節約できるのでは、と素人目には理解してしまうのです。
 
土地代に関しても、何もない未開発地の海岸線にリゾートを立てるのですから、都会の郊外の土地に比べればかなり安く手に入ると思われます。
 
開発資金は、建設前からヴィラなどを売り出し、買う人がいて、リゾートビジネスが成り立っています。当然のことながら、次から次へできるのだなと納得します。
 
現に、10年前に売り出したダナンのヴィラなどの物件は何倍にもなっています。それが当たり前と思う風潮があるので、こうしたリゾートがどんどんできるんでしょうね。
 
とにかく、ベトナムはシーサイドのコースが多く、周辺で観光地化やリゾート開発が進んでいます。ゴルフ旅行好きにはもってこいのデスティネーションだと強く感じます。
 
中でも代表的なゴルフ&リゾート地をあげると、ダナン、ニャチャン。これからの注目はクアンビン省ですね。 

香西 保宏 Kozai Yasuhiro
2011年よりダナンを拠点にドラゴンゴルフを運営。ゴルフ場の予約・送迎サービスやコンペのアレンジ、ゴルフ用品のレンタル・販売を行う。
DRAGON Golf
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