ベトナム芸能事情 ここだけの話! No.47

14時間の遅刻と
イベントドタキャン

このコラムで以前、「インターナショナルブランドA社のアンバサダーを長くやっているタレントはよい人」と書きました。すみません。あの指標は、まったくあてにならなくなりました。
 
今まで起用されていた人たちは、撮影に時間通り来て、SNSの投稿も期日通りに投稿する、いわゆる〝扱いやすい〟タレントでしたが、今は、実力(影響力)重視に変わりました。
 
例えば、A社の撮影を当日ドタキャンして、出禁になっていたタレントBや撮影後のSNSの投稿を2週間もリスケした歌手Nなど、ブラックリスト入りしたタレントが、最近また復活していたんです。
 
このタレントBに関しては、私も日本で14時間待たされたことがあります。遅刻の言い訳のひとつに、「新幹線が遅れた」というのがあったのですが、その日遅延した新幹線を調べたら、1本で5分遅れただけ。そのタレントとは全然関係ない時間でした…。
 
私のベトナム人の友人が、青色のマークでお馴染みのSNSが主催のチャリティーイベントをホーチミン市で開催した際も、タレントBから3日前に出演キャンセルの電話が入ったそうです。既に看板やポスターを刷った後だったので、急遽、看板やポスターをすべて撤去して、代わりに出演する別のタレントをブッキングして、事なきを得ました。
 
1区のチャンフンダオ通りで看板を見ると、そのエピソードを思い出します。

傍若無人も
魅力の一部?

自分勝手なタレントやそのマネジャーは、先約優先という概念はなく、契約を結んでいなければ、後から来たおいしい仕事を優先し、ノーギャラの仕事はためらいもなく直前に断ります。ヒドい時にはキャンセルの連絡すら来ません。
 
ブッキング側の人間は、当日タレントが現場に来るまで気が気ではありません。
 
平気でドタキャンや遅刻をする自己中心的なタレントが急に礼儀正しくなったなと思うと、一気に人気が落ちていくのも事実なんです。

清水 一行 Shimizu Kazuyuki
グルーピーベトナム
ベトナムの女優やタレントのマネジメントを担当。日本在住の大人気ベトナム人ユーチューバー、 クイン・チャンJPの問い合わせをお待ちしております!
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