ベトゴルことはじめ Vol.56

ベトナム人のゴルフ人口は、メキメキと急成長しています。
 
私の住んでるダナンでは、夕方に行くと練習場が順番待ちだったり、ジュニアゴルファーを多く見かけたり。ベトナムのゴルフの未来は明るいです!!
 
そんな中、ゴルフショップも増え、最近では中古クラブ専門店もあります。わざわざ日本に帰らなくても、ベトナムで事が足りるかもしれません。そこで今回はゴルフクラブのお話です。

アイアンは
どう進化した?

ゴルフクラブの進化を皆さんはどう思われるでしょうか? まずはアイアンから。
 
ヘッドに関しては正直、僕は20年前とそう大差はないと考えています。変わったのはロフトとヘッドの素材ではないでしょうか。素材が変わって軽量化が実現し、ヘッドを大きくできるようになりました。
 
ヘッドが大きくなると、スイートスポットが広くなります。一見、芯が広いので簡単に感じるかもしれませんが、フェースの開閉が難しくなります。開いて当たれば右に出ていくし、閉じて当たれば左に行く。一言で言えば操作性が悪くなるということです。ミスしてもそこそこ飛んでしまう。結果、左右のラフや、OB、ペナルティエリアに入ってしまいます。
 
30年前のクラブは芯が狭く、ヘッドも小さかったです。芯を外せば飛ばないし、トゥ寄りに当たればフックするし、ヒールに当たればスライスする。これが結果的に球が散らないという効果がありました。
 
しかし、シャフトの進化でその欠点を補っているのも事実かと思います。

メーカーの戦略に
流されすぎない

各メーカーから毎年、新しいモデルが出ます。有名プロと契約したり、色々な謳い文句で新商品のアピールをするわけです。
 
最近の流行りは「飛ぶ、曲がらない」とかですよね。嘘ではないし、新しいテクノロジーも入っています。
 
一方、クラブのスペックを見ると、飛び系クラブに関して言えば、ただ単にロフトとシャフトの長さが変わっただけのように感じます。20年前の7番アイアンの刻印が、今は9番アイアンの刻印になっただけと言っても過言ではありません。なので最近は、PW(ピッチングウェッジ)の下のクラブを4本5本と入れる人も少ないのです。
 
セットで売られているクラブも、昔は3番アイアンからでしたが、今は5番や6番からが主流になりました。これもロフトがどんどん立っている証明だと言えるでしょう。

香西 保宏 Kozai Yasuhiro
2011年よりダナンを拠点にドラゴンゴルフを運営。ゴルフ場の予約・送迎サービスやコンペのアレンジ、ゴルフ用品のレンタル・販売を行う。
DRAGON Golf
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