IVSのベトナムIT見聞録 No.012

働き方改革ならぬ働き方開拓

先日弊社では、サイボウズ社よりゲストプレゼンター２名をお招きし、働き方改革セミナーを開催いたしました。以前宿泊業界で働いていた私は、長時間労働に夜勤と「働き方改革」とは程遠い位置におりました。「ベトナムに働き方改革は馴染まない」とおっしゃる方もおり、私自身「働き方改革はサービス業には馴染まない」と思っていましたが、１受講者としてこのセミナーから沢山のアイディアを貰いました。働き方改革ならぬ働き方開拓。これは馴染むか否かではなくやるかやらないかの世界で、そしてシステムはその「開拓」を進めるための道になるのです。

環境を整備すると見えてくること

例えば指紋による出退勤管理システムを導入することで今まで闇に飲まれていたサービス残業が可視化でき、弊社システムのようにベトナムの労働法に準拠したシステムを導入すれば、毎日指紋認証機に指をかざすだけで残業代も含め労働法に準じた正しい給与計算が自動的に行えます。また、「キントーン」やビジネスチャットで社内コミュニケーションの場を構築することで、出社しなくてもそれを「バーチャルオフィス」として遠隔で仕事をしたり、時間に捕らわれずフレキシブルに時間を決めて仕事ができるようになります。また、このような場でお互いの抱える仕事の進捗や悩みを共有することで、遠隔勤務の不可能な業界でも部署間の対立を和らげたり、部署を超えて助け合いをすることができるようになります。

労働人口の激減する日本ではもちろん、労働人口が豊富で求職者の売り手市場となりジョブホッピングが当たり前になっているベトナムでも、働き方に幅を持たせて環境整備し、労働者を少しでも増やせるようにすること、離職率を少しでも下げることは企業の継続可能性向上において重要な課題だと思います。「うちには馴染まない」と切り捨てず、まず一歩、システム導入による環境の整備から前に進んでみませんか？

村田 武信
TAKENOBU MURATA
国内外で計4年弱ホテリエとして活躍したのち、聴聞力を生かして転職。非日系企業も視野に入れ営業を担当。

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