予算をきちんと提示し、予算内での導入検討を
IVSのベトナムIT見聞録 No.004
比較・検討のため、予算は明確に
前回までに、システム導入にあたり失敗しないためのポイントとして「システム化の目的ならびにシステムの適用範囲を決定する」ことを挙げました。
それは、システム内容・要件を正確にベンダーに伝えるために必要なことですが、そこには必ず予算も関わってきます。当然お金と時間には限りがありますし、それらを際限なく使ったからといって、最適なシステムができるとは限りません。例えば、車を購入する際や部屋を借りる際には、ある程度の予算を決めていると思います。システム導入の場合も同様です。
システム化の目的、適用範囲を決めるとともに、同じタイミングで予算も確定し、それをベンダー側に伝えることが肝要となります。そうすることで、ベンダー側も機能や範囲などの検討がしやすくなりますし、価格的に的外れな提案を受ける可能性がなくなります。
また、複数社に提案を依頼するケースでも、予算内で「A社は全部カバーしているけど、B社はカバーしていない」など、ようやく正当な比較ができるようになるかと思います。
予算内で導入するという考え方をしよう
実際に、「システムはいくら掛かるのか分からない」という声を良く耳にします。たしかに、想像することは難しいかもしれませんが、それを嘆くよりも「予算以内で導入しよう」と考え方を持っていただければと思います。
ただ、要望をすべてカバーしてるのが良いわけではありません。予算によっては、希望していたすべての機能を満たせなかったり、ベンダー側から辞退される可能性もあります。しかし、ベンダー側との折衝の時間を短縮でき、無駄なやりとりを省けるという利点もあります。
また、機能以外でも実績やスケジュールといった部分でも複数社と比較ができますし、先方の営業担当との相性もあるかと思います。そのため、自社の基準や感じたものをベースに選定するのが良いでしょう。
今村 貴行
Imamura Takayuki
2002年設立のインディビジュアルシステムズで在越日系企業向けにシステムを導入するSI事業の営業統括を担当。
IVS Co., Ltd.
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