IT知識基本のき No.016

皆さんこんにちは。前回はテレビ会議(ビデオ通話)についてお話ししましたが、今回は在宅勤務の際に疑問に思われた、社内設置のサーバーへの接続について、噛み砕きます。

LANというネットワーク

通常、事務所内にはLAN(Local Area Network)というネットワークが構築されています。インターネット回線を引き込み、ルーターを設置。そのルーターから有線や無線(Wifi)で、PCやプリンター、スマートフォンなどが接続されています。ファイルサーバーやNAS(Network Attached Storage)なども、このネットワークに接続されています。事務所内でインターネットに接続できる以上、その逆の、インターネットから事務所内にあるPCやプリンター、ファイルサーバーに接続することは可能です。具体的に、まず外部からルーターに接続し、そのLAN内にある機器に接続します。しかしながら、誰でも接続できてしまうことはセキュリティ上よろしくないため、ほとんどの場合、ルーターにおいて、外部(インターネット)から内部(LAN)への接続は拒否する設定になっています。

LAN内に接続するVPNとは

外部から安全に気軽に事務所内LANに接続する方法として、VPN接続(Virtual Private Network)という方法があります。接続したい端末(PCやスマートフォン)を、インターネットをまたいで、LANに参加(接続)させます。そうすれば、事務所内LANに接続されているファイルサーバーに接続することができます。VPNは、ルーターがその機能を有していれば、実現可能です。拠点が複数ある場合、ルーター同士がこのVPN接続をすれば、例えば、各LANに接続しているPCから、離れている拠点のファイルサーバーやプリンターも使うことができます。便利ですね。

安藤 究真
大学四年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にはベトナム現地法人を設立。
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