IT知識基本のき No.024

皆さんこんにちは。前回は、パスワード付き添付ファイルを使わない、添付ファイルの暗号化と安全なファイル受け渡しについて噛み砕きました。今回は、ソフトウェアのアップデートについて噛み砕きます。

アップデートの
目的

ITの分野は日進月歩で新しい技術が開発されます。従来よりもより高速に、効率的に同じ処理ができるようハードウェアは改良され、また新しい機能が出現します。ハードウェアは買い換えが必要ですが、ソフトウェアの場合は「アップデート」という処理をすることで、新しいソフトウェアに更新されます。アップデートには2つの目的があり、1つは機能追加や性能向上、もう1つは不具合の修正です。そのため定期的に、PCやスマートフォンのOSやアプリケーションはアップデートが実施されます。

アップデートの
必要性

使えているからアップデートは不要じゃないか、と古いバージョンのソフトウェアを使い続ける企業はとても多いです。アップデートをすれば、操作性が変わったり、機能が増えたり減ったりするほか、使っているソフトウェアが対応しなくなるために改修や買い換えが必要になる場合もあるからです。しかしながら、「不具合の修正」にはセキュリティ面の脆弱性を解消するための修正も含まれており、既知のセキュリティ面の脆弱性を抱えたままの利用は大変なリスクが伴います。なぜなら、発表されている脆弱性は既知の事実であり、模倣犯や愉快犯は、ネットワーク経由で容易に侵入ができてしまうからです。

デジタルデバイスがなくてはならない時代となりました。便利さの恩恵を受け続けるために、定期的なアップデートと、それに必要な費用は用立てをして、安全なデジタルライフをお過ごし下さい。

安藤 究真
大学四年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にはベトナム現地法人を設立。
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