なるほどthe住まい No.32

最も多いクレーム
は騒音

1000USDを下回る低家賃のアパートでも、4000USDを超える高級レジデンスでも、隣近所からやってくる「騒音」は、どんな方でも我慢できるものではありません。
 
人間の五感に突き刺さるこの2つの悩ましい事態のクレームを受けると、先ずその原因をしっかりと把握し、アパート側の対応姿勢、そしてお客さまの感情の起伏を考慮に入れて、適切な判断をしないといけません。
 
結論から言うと、この「騒音」に耐えられる方はいません。事態が収まらなければ、相当激しいクレームになりますし、最悪は引っ越しをするしかないという判断になります。

文化が異なれば
生活音も異なる

一番こじれるのは、隣人が発生させる生活音がうるさい場合です。
 
以前、室内でドラムの練習をしている住人が階下の外国人から大クレームを受けました。ドラムにタオルを入れて音を出さないように練習していましたが振動は止まず、再三の注意にも耳を貸さなかったため、階下の外国人に玄関扉をたたき割られて、ようやくドラム練習をあきらめました。
 
これは極端な例かもしれませんが、総じて音を出している住人は、「私は普通の生活をしている」と言い張ります。音を我慢している住人は、「何をすればそんな音が出るのかわからない」と感情的になります。
 
アパート側の対応としてよくあるのは「音の影響の及ばない違う部屋をあてがう」という方法です。しかし、あてがう部屋がない場合はどうすれば良いのか。音の大きさを測定する装置は日本で手に入りますが、その測定数値を見せれば、「普通の生活をしている」と言い張る音源の住人が何かを改めるのか? 結局のところ、音を出してる住人は、隣にどんな音で響いているのか、わからないのです。
 
もし、読者の皆さんの中に近隣の住人の騒音に悩んでいる方がいたら、その音をスマホで録音して、本人に聞かせることをおすすめします。ひどい音を出している状態を突きつけられて、普通の生活だと言い張るようであれば、アパートのマネジャーと一緒に全力でその音源住人を排除しなければなりません。私たちは騒音のクレームには毅然と対応をしています。

 

 

田口 庸生 Taguchi Tsuneo

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