今月のゲスト:35歳・男性・営業職

ウィズコロナの新規営業戦略

(ゲスト) ベトナムで営業職に3年間従事してきましたが、取引先は主に日系企業でした。今後はローカルマーケットへの参入が課題です。

(ウィン) 日本の本社からアサインされたことだけをやるのだけでなく、ベトナム国内でネットワークを広げたい、非日系を開拓していきたいという考えですね。こういった相談を最近日系企業の方々から本当によく聞きます。

ベトナム国内で日系企業同士が提携しても規模は限られます。ベトナムを「製造する場所」としてだけで考えるのではなく、製造販売まで一貫して取り組む、ということが重要視されてきていると思います。

新規開拓をするにも、コロナ禍で動きを躊躇してしまっている部分もあります。どう新規のアポントを取るのが適切でしょうか?

一年前はコロナ禍と生きるといったようなイメージでしたが、慣れたせいか今はコロナ禍を勝っていくしかありません。海外への行き来が制限されているものの、オンラインツールを活かして商談を行うほか現地で業務代行を依頼してビジネスを展開している企業が増えています。

今求められる営業ポジション

今は失業者が多いため人材市場はコロナ以前と比較すると2〜3倍の競争率です。その結果、能力主義になる傾向があります。企業が人材を育てる余裕があれば話は別ですが、大抵は即戦力となる経験値のある人材が欲しいですよね。

商品にもよりますが、ベトナムは政府関係と繋がりがないと受注が難しい商品もあります。ですから、ベトナム内需マーケットにおける営業の経験者も求められています。製造業などの社長候補のポジションは、経理、ファイナンシャル、人事、営業というように、すべてのことが判断できる人材が求められています。

日本とベトナムの人材の往来の目処がまだ立っていませんし、人材確保も課題ですね。

非日系の人材を採用すると、給料やフリンジ・ベネフィットなど、文化が合わないといった問題が生じることもあると思います。どう柔軟に変化していくか。企業が試される時期かも知れません。 

Le Thuy Dieu Uyen(ウィン)

JAC Recruitment Vietnam
日本にて国際関係研究科修士課程修了。日越で人事戦略業務に従事。
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