【ベトナム株】ＶＮインデックス １月後半からの動向
SSI証券のベト株探訪記 No.038
市場は急激に後退
ＶＮインデックスは２０２１年１月の最初の２週間に株価が上昇。１月15日に１１９４・２ポイントに達し、その後、株式市場は次の理由により後退しました。
⓵ 底を打った２０２０年３月に比べて株式市場が81％上昇したため、個人投資家は利食い売りをした。
⓶投資家は旧正月の休暇前にポートフォリオを再調整した。
⓷ベトナムにおける第３波新型コロナウィルス
⓸ブローカーは、リスク管理の目的で証拠金借入をより積極的に行った。
ＶＮインデックスは、１月28日に73ポイントを失い（前日比６・７％減）、これまで最も深い下方修正が見られました。全体として、ＶＮインデックスは１０５６．５ポイントで１月を締めくくり、年初来で４・３％減少。その結果、２０２１年１月は、２０２０年８月から12月までの５ヶ月連続の市場の強力上昇に終止符を打ちました。流動性は、国内投資家の資金流入に牽引され、史上最高値を更新しました。
外国人投資家、
市場への復帰は急がず
２０２１年１月の１日あたり平均売買高は、８億１００万ＵＳＤ（前月比29％増、前年比５３０％増）に達しました。一方、外国人投資家による４ヶ月連続の純売りの傾向を考えると、外国人投資家は市場への復帰を急いでいないように見え、１月に７０００万ＵＳＤを売却。ＧＩＣによるＭＳＮの売却を除くと、外国人投資家は実際に３００万ＵＳＤの純額を購入しました。
市場が急激に後退した後、月の最後の３日間で外国人投資家が株式を購入しています。
ＥＴＦは、１２９百万ＵＳＤ（２０２０年のＥＴＦへの資金流入の３分の２に相当）の強い流入を示しています。その内、ＶＦＭダイヤモンドとＶＦＭ ＶＮ30への資金流入はそれぞれ56百万ＵＳＤと37百万ＶＮＤでした。ＶＮ30インデックスを構成する企業は、２０２０年全体と第４四半期の少数株主損益控除後税引後純利益が前年比でそれぞれ19％と26％増加すると報告しました。最も成長していた企業・セクターはＨＰＧ、金融セクター（ＣＴＧ、ＴＣＢ、ＶＰＢ、ＨＤＢ、ＢＶＨ、ＳＳＩ）、不動産セクター（ＶＨＭ）でした。
分析及び投資コンサルセンターのマネジャー。シドニー大学で修士、ハノイ貿易大学で学士号を取得。2007年より現職。
Saigon Securities Inc.
ウェブサイト：www.ssi.com.vn
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