【ベトナム工場見学】ベトナム吉田 / Vietnam Yoshida Co., Ltd
第21回「プラスチックボトル」ができるまで
YouTubeで動画配信中!
住所:Lot 16-1, Road 2B, Protrade International Tech Park, An Tay Ward, Ben Cat, Binh Duong Province
電話:(0274)357 9800
営:8:00~17:00
見学: 要問い合わせ
www.yoshida-group.co.jp
ベトナム吉田
工場長 山浦 正人 さん
「成形加飾工場は全て無窓&クリーン環境となっています。複雑な形状の製品も設計から金型製作までお任せ下さい」
2002年に吉田プラ工業長野工場入社。管理部にて医療機器認証などに従事、環境マネジメントシステム審査員補の資格も持つ。2019年4月より工場長としてベトナムへ赴任。
小ロット・多品種に対応
東京都に本社を構える「吉田プラ工業株式会社」のグループ会社として、2013年に設立された「ベトナム吉田」。化粧品や医薬品関連を中心に、さまざまなプラスチック製品の成形や加飾をビンズオン省で手がけている。製品は日本や欧米各国のほか、ベトナム国内の日系企業へも提供、グループ全体で創業80年を超える経験と確かな技術が自慢だ。
工場には140〜220tまで対応する14台の射出成形機と、5台の射出延伸ブロー成形機を所有している。特に容器のロック機構に用いられるフックピースや、プラスチックで重量感・高級感を生み出す多層・厚肉形成など、数々の特許技術を使った小ロット・多品種生産が強みだ。
塗装など成形後の工程も3コートに対応した塗装機を使用することで、短時間・高品質の生産能力を有している。私たちが日々使用する日本でもおなじみの製品も、数多くこの工場から生み出されている。
「プラスチックボトル」ができるまで
①原料の樹脂を補給
ホッパーと呼ばれる乾燥機を通して成形機に送られる米粒大の樹脂。成形機内部で加熱して溶かされる。
②溶かした樹脂を金型に注入し成形する
製品の形状により2種類の成形機を使いわける。成形後の製品は1品ごとに人の手で品質が確認される。
POINT!!–延伸ブロー成形機-
延伸ブロー成形機は、原型となる試験管状のプリフォームの成形、高圧の空気でプリフォームを膨らませるボトル成形、取り出しの3工程が一体となった3ステージ方式を採用。縦横へ均等に圧力をかけ膨らませ、強度を高める2軸延伸ブロー成形で製造する。
「まるでガラスのように重量感のある肉厚の製品も作れます」
③塗装
成形品を除電し塗装。UV照射により塗膜を短時間で乾燥させる。
④2次加工(印刷、ホットスタンプ)
シルクスクリーン印刷やパッド印刷など、用途や形状に合わせた印刷やホットスタンプを行う。
POINT!!–3コートに対応した塗装機-
3つのブースによる塗装で3コートに対応。特殊インクを使用したマット塗装や金属調の塗装も1工程で行う。
「繊細な表現も得意で、コンパクトの表面や化粧品容器の蓋などのほか、手に馴染むような特別な塗装も行えます」
⑤組み付け
成形した各部品を組み合わせ、製品検査を経て完成!
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