【ベトナム工場見学】BXシンセイベトナム / BX SHINSEI VIETNAM
第25回「シャッター開閉機」ができるまで
住所:206, Section E, Pho Noi A Industrial Park, Van Lam Dist., Hung Yen Province
電話:(0221) 390 0298
営:8:00~17:00
見学:可
BXシンセイベトナム / BX SHINSEI VIETNAM
社長 藤本裕喜 さん
「ベトナムは工場や倉庫、商店が多いので、シャッターや開閉機の需要が増加しています。今後もローカル市場を開拓します!」
1995年新生精機に入社。生産技術課配属。金型製作、開発、品質保証等を経て、海外展開プロジェクトリーダとしてベトナム進出に携わる。2019年に現職に就任し、2020年よりベトナム赴任。
競合製品と差別化を図る
兵庫県に本社を構える「BX新生精機」は、60年以上にわたり開閉機の専門メーカーとして、シャッター開閉機、ゲート開閉機など、幅広い分野の開閉機製造及び販売を行ってきた。
2020年に初の海外進出としてベトナムに設立した「BXシンセイベトナム」は、日本生産のハイパフォーマンスのシャッター開閉機と同等クラスの製品を、より少ない部品で完成させることでコストダウンを実現した。現在は、ベトナム国内の建設物に対応する地場シャッターメーカーをコアターゲットに販路を広げている。
ベトナムで多くのシェアを持つシャッター開閉機は、台湾製もしくは中国製が多く、製造時の動作検査は手作業で行われている。一方で同社は、消費電力、ブレーキの滑り、漏電を防ぐ電気の絶縁抵抗などの確認が可能な自動検査機と手動の両方で厳格な検査を行い、安全かつ高品質なモノづくりに力を注いでいる。
今後はベトナム国内ですべての部品を調達し、さらなる低価格化を目指す。
「シャッター開閉機」ができるまで
①ブレーキの組み立て
ブレーキ機構の中心となるブレーキドラムアッセンブリを組み立てる。内部にはスプリングやピンなどの細かな部品があるため、部品漏れがないように数量管理をしながら作業する。
②ギヤケースの組み立て
高速で回転するモータを減速するためのギヤケースを組み立てる。速度を減速することで、重量シャッターを巻き上げる構造。
POINT!!–品質を保ちつつ、部品数をカット-
「BSV-300」の製造に使用する部品。7割がベトナム国内、その他は日本、中国、タイから輸入している。
「すべての部品のベトナム現地調達を模索中です」
③開閉機本体の組み立て
ギヤケース→モータ→ブレーキ→制御盤の順に下から積み上げるかたちで組み立てる。
④検品
組み立てた開閉機を自動検査機にかけ、資格認定された検査員が触覚・視覚・聴覚で診断を行う。
POINT!!–社長設計の自動検査装置による検査-
電圧や出力軸の回転数など、細かな数値を測定。基準値を満たしたものだけを出荷する。
「この自動検査機は、弊社の製品に合わせて私が設計しました」
⑤梱包・発送
運送事情を考慮した丈夫な梱包を行う。製品を製造番号で管理しているため、製造履歴、出荷履歴を後追いできる。
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