【ベトナム工場見学】丸十ベトナム / MARUJYU VIETNAM
第23回「スマホスタンド」ができるまで
YouTubeで動画配信中!
住所:Dong Van II Industrial Zone, Duy Minh Ward, Duy Tien Dist., Ha Nam Province
電話:(0226) 358 3500
営: 8:00~17:00
見学可
www.mjv.com.vn
丸十ベトナム
社長 内海 洋輔 さん
「オリジナル商品の開発や既存製品への会社ロゴやマーク入れなど、さまざまなご要望に対応します。デザインは私が行います。イメージをカタチにしませんか?」
2013年丸十本社に入社。常務付き海外展開担当。2015年11月ベトナム赴任。ベトナムの言語・文化への造詣に根差した「人」を活かす経営に取り組む。
多様な分野の
メタル製品を製造
兵庫県加古川市に本社を構え、レーザーカット、曲げ、プレス、溶接など、精密板金加工を行う「丸十」の子会社。2014年にベトナムでライセンスを取得して「丸十ベトナム」として事業を開始し、2016年にはハーナム省に工場を建設、稼働を開始した。
生産実績は、鉄道車両内装部品、搬送システム部品、ETC車両感知システム部品、太陽光パネル設置架台金具、医療用分析装置部品などで、日本本社からの受注も多い。在ベトナム日系メーカーや商社からの受注では、異物混入検知機器部品、ロボット部品、特殊印刷機部品などを製造し、分野は多岐にわたる。
2019年からは、各種加工技術を生かした自社開発製品の展開をスタート。スマホスタンドやペンスタンド、ファイルフォルダなどのオフィス用品から、ベトナムならではのモチーフをデザインに落とし込んだキーホルダー、ブックエンド、オブジェまで、個性豊かなメタル製品を製造している。
完全オーダーメイド品の受注も1つから対応。デザインは内海社長が日本語とベトナム語でやりとりするため、ワンストップ製造ができるのも強みだ。
「スマホスタンド」ができるまで
①鋼板の切断と加工
商品の大きさに鋼板をカットする。レーザー切断では、金型によるパンチプレス加工を兼ね備えた複合機を使用。
②バリ・カエリ取り
レーザーやプレス加工後は、端面にバリやカエリ(加工面に生ずる不要な突起)が発生するため、電動金ヤスリや手動で端面を整える。
POINT!!–レーザー加工複合機-
複合機を採用することで、製品形状によりレーザー切断とパンチプレス加工を使い分ける。時間の効率化とコストダウンを同時に実現できる。
「金型を作るのはコストが高く、受注しなかった場合のリスクも生じます。製品の特性によって金型とレーザー加工を使い分け、生産性向を図っています」
③寸法検査
レーザー寸法測定器を用いて製品を2次元スキャンし、瞬時に寸法を確認する。
④曲げ
本体を設計に合わせて曲げる。曲げの金型を多く取り揃えているため、複雑な曲げでも1個から対応できる。
POINT!!–レーザー照射式測定器による寸法検査-
レーザー切断の最初の1個を瞬時に寸法検査することで、最終検査の工数を削減。後工程で寸法違いを発見してやり直しをするという無駄を未然に防ぐ。
「CAD/CAMデータとPC上で比較し、±0.05mmの誤差も見逃しません!」
⑤手溶接
本体に部品を溶接する。熟練のスタッフが1つずつ手作業で行う。
⑥検品
手作業で寸法を最終確認。測定工具は定期的に社内校正・社外校正を実施し、寸法精度のブレをなくしている。確認後、完成!。
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