イベントオヤジの独り言 Vol.08

理由と目的は何ですか?

イベントって何から始めるんでしょうか?それは考えることから始まります。とても普通の話ですが、大切な事です。

お客様の「こんな感じの場所で、こんなイベントがしたいんですけど」や、「こんなイベント、した方がいいですかね?」という質問に対して、私は「なぜ、イベントをしますか? しなければならないのですか?」と、返します。

たとえ、弊社へのイベントの発注であったとしても、私たちの手伝いを必要としない内容であれば、答えは「いらないでしょ」、「それは皆さんで手づくりで出来ますよ」なんて言います。

イベントは、まず目的に応じて考えることが仕事の始まりです。何度も何度も言いますが、右から左じゃないのです。

長年の経験や知見がなせるイベント作り

たまにファンキーなお客様に言われます。

「私は日本でずっと社内でイベントを担当してきた。だから私、イベント素人じゃないよ」。キラッと目を光らせながら私に言います。

対して、私も目と頭をキラッと光らせて言います。「どんなイベントを担当されたのですか?」と。

すると、お客様は「そうね、主に宴会系かな…。会場探して、看板付けて、マイク手配して、イベントって大変だよね。平櫛さん!」という方にたまに遭遇します。

「それは何も考えてない、手配だけですよ!」なんて、まさか言いませんが、これを言い換えると、30年間鮨一筋の大将に、「大将、俺、結構町内会で寿司握ってるから素人じゃないよ。にぎりって大変だよね、大将!」と、同じなのです。

にぎり寿司って右から左じゃないですよね。目に見えない気配りや、ネタの仕込みに熟年の技があるんです。

まずはお客さんのために考えるんです。考える事が始まりなんです。

 

平櫛 開三 Kaizo Hiragushi
1987年日本で株式会社AABを立ち上げ後、2006年にAABベトナムを設立。
日系企業や公的機関等の様々なイベントに携わる。

AAB VIETNAM Co., Ltd
電話: 028-3933-3545
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