イベントオヤジの独り言 Vol.10

イベントの目的は様々独りよがりはNG

イベントを行う(行わなければならない)時、「いつ?」、「どこで?」、 「誰が?」、「誰のために?」、「なんで?」、「何を?」、「どのように?」「いくらで?」。これらはイベントの教科書の「6W2H」ですが、大切なのはイベントの目的である「なんで(なぜ)?」です。

パーティー1つにしても、記念、お祝い、セレモニーなど様々な種類があります。「記念パーティー」、「祝賀パーティー」、などセレモニーのタイトルも違いますが、すべて目的が違うはずです。

大切なのはその目的がぶれないような企画、演出ですが、一番に気を付けることは、ご招待するお客様の視点です。独りよがりは絶対にダメなんです。「我々は右から左じゃない」というのは最近よく使うセリフですが、それはお客様のオーダーをそのままを手配する事ではないということです。目的に応じて突き詰め、お客様とも戦います。

“おもてなしの心”理解できていますか

ここからは、あるお客客様との会話の一部です。間違いを探してください。以下お客様はO、平櫛はH(ハゲのHじゃないよ)。

O「周年なので記念式典を行いたい」

H「お客様は誰ですか?目的は?」

O「周年だからやりたい。やった方がいいと本社から言われてる、本社から社長も来るので、お客さんも招待する」

H「では、目的は周年で日本から社長が来るからお客さんを呼ぶ、ですね」

答えは、Hさんの心の叫び「あなたの会社が周年だからと言ってお客さんは関係ないねん、クソ忙しいのに昼間に開催して、たいした飯も出ないのにわざわざ呼ぶなよ。日本の社長がやりたかっただけじゃないの? 歴史映像とか見せられるんでしょ? おもてなしの心、意味わかってる? 冒頭の社長挨拶で、『私はベトナムでゴルフしたかったので開催しました!』ぐらいのシャレ言ってみてくださいよ!」

 

平櫛 開三 Kaizo Hiragushi
1987年日本で株式会社AABを立ち上げ後、2006年にAABベトナムを設立。
日系企業や公的機関等の様々なイベントに携わる。

AAB VIETNAM Co., Ltd
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