イベントオヤジの独り言 Vol.02

地図を広げ、目に飛び込んできたベトナム

日本国際博覧会「愛・地球博」の頃、私もちょうど開催地の名古屋におりました。
日本式の制作会社の推進作業を20年近くやり、疲れ果てているころ。私はふと「海外ってどうだろう?」と思い始めて、
何となく地図を見ました。

香港、シンガポール、台湾、中国…。「どれも今さらだな」と思ったときに目に入ったのが、
国土が細長く海に面したベトナムという国でした。「うーん? ベトナムか」

以降、私は地球博のベトナム館を何度も訪れ、アオザイを着ていて日本語を話す女性スタッフに気持ち悪いほど
何度も接近し、いろいろ話を聞きました。

それからホーチミン市に何の頼りもないまま、ただ一人来越し、本社の正式な了解も得ずに駐在事務所を立ち上げ、
その後に現地法人を設立し今に至る、なのです。

最初の駐在事務所時代は北から南までサプライヤーやイベント会場を巡って、徹底的に現地調査をしました。
会う人、会う人が「そうか、日本人か、日系のイベント会社か、珍しいな、とにかく私に何でも言いなさい、全部できるから、全部私に言いなさい」と言うので最初は「ベトナムにはいい人が多いな…」と思っていましたが、
数年後その彼らは「仕事ください!」とAABに営業に来ていました。

そんなこんなで、思い付きでベトナムを選んだというのがAABベトナムの始まりです。

日本で20年の経験をそのまま教えました

よく「ベトナムデビュー」という言葉を使い、日本で何をやっていたのか分からない方が、
異業種からベトナムで“デビュー”し、いい加減なことを言って日本から来た同じ日本人を騙すのを多く見かけます。

ただ、言えるのは、私は20年日本でイベント業を続けた後に、ベトナムでもイベント業を始めており、
「ベトナムデビュー」とは異なります。だからこそ、今のAABべトナムを支えてくれているローカルスタッフに、
イベントという仕事の本質を伝えられたのだと自負しています。

 

平櫛 開三 Kaizo Hiragushi
1987年日本で株式会社AABを立ち上げ後、2006年にAABベトナムを設立。
日系企業や公的機関等の様々なイベントに携わる。

AAB VIETNAM Co., Ltd
電話: 028-3933-3545
www.aab.co.jp