ベトナムのオフな面々 Vol. 027

ベトナム人社会に深く入りこむ鍵
目指すはベトナム語マスター

「ベトナム語は漢字由来の言葉が多いので、覚えやすい単語もあります。ヒアリングが難しいですね」

レッスンで使用するテキスト。「宿題もたくさん出ます」

「日本語が上手な先生なので、疑問点を詳しく教えてもらえます」

朝6時に起きて、まずやること。それはベトナム語の勉強だ。学生時代のように、習ったことが完璧に頭に入らないのは仕方がない。ならば、日課にしてコツコツと取り組むのだ。
 
ホーチミン市に着任したのは2016年。すぐにベトナム語習得の必要性を感じ、勉強を始めたが、数ヶ月で中断した。

「発音、文法、日常会話などを勉強しましたが、なかなか覚えられず、挫折。ベトナム人の先生が南部地方の出身で、教科書に書いてある発音と違う発音で話すことに混乱してしまって。社内公用語の英語が中心の環境に慣れるのに精一杯で、ベトナム語学習の優先順位が落ちてしまいました」
 
2019年にハノイ支店へ異動になった。コロナ禍で在宅時間が増えたことをきっかけに、再挑戦を決めた。

「社内のベトナム人スタッフにSNSで先生探しをサポートしてもらいました。お陰で良い先生に巡り合え、週1回90分のレッスンを受けています」
 
ベトナム語が堪能な日本人に数多く出会ったことも、モチベーションに繋がっている。

「ベトナム語が話せる日本人の方は、ちゃんとベトナム人の心を開いて、対等に会話ができているなと感じます。ベトナム人と日本人が母国語ではない英語でコミュニケーションをとっても、本当の意味で意思疎通はできていない気がするので。
 
ベトナム人コミュニティに深く入り込むために、完璧でなくても相手の意思が理解できるくらいのレベルになりたい。仕事柄、現地の情報を発信することが多いので、より的確な情報を得て、お客様に提供したいです」
 
今は机やパソコンに向かう時間が長いが、本来はアウトドア派だ。

「そろそろ自由に旅行したいですね。在越のお客様にはコーヒーとエレファントライドで有名な中部高原地帯のバンメトート(Buon Ma Thuot)や鍾乳洞で有名な世界遺産フォンニャ・ケバン(Phong Nha︲Ke Bang)をよくおすすめしています。個人的に行きたいところはダナンやフーコックのようなリゾート。大きいプールのあるホテルに滞在して、日焼けしたいです(笑)。旅をより楽しくするためにも、ベトナム語学習に励みます」