【ベトナム趣味】なごみデンタルクリニック 院長
中川 翔太
ベトナムのオフな面々 Vol. 023
剣を通して学び、広がる
終ることなき剣道の世界
週に1度、一緒に朝稽古をしている剣士仲間の土屋さん、大庭さんと
基本の形を稽古した後、打ち込みなどの地稽古を行う。剣道着や防具はベトナムで購入できる
まだ薄暗い早朝6時。なかよし幼稚園の教室で剣道の朝稽古が始まった。中川翔太さんが共に稽古をするのは、在ベトナム日本国大使館の土屋武大さんと、なかよし幼稚園の大庭公治さんだ。
18歳で剣道を始め、5段の腕前を持つ。4年目となるベトナム生活でも剣道を続けている。
「大学時代に出会った師匠から剣道を通して教わったことを、これからの人生にも活かしたくて。どう体の力を抜いて、自分が本来持っている力を発揮するか。剣の使い方だけに留まらない、人生の教訓を今は亡き師匠から学びました」
体を動かして健康維持ができるだけでなく、精神衛生上にも良い。
「剣道を語る言葉に、『無念夢想』(無我の境地に入ること)や、『明鏡止水』(邪念を払い、澄み切った心を持つこと)があります。これは仕事をしている時のマインドにも応用できます」
「稽古では、自分よりも経験の浅い人から学べることもたくさんあります」と語る剣道体験は、日本だけにとどまらない。
「6年前にバックパッカーとして世界一周の旅をしました。タイやアルゼンチンで見つけた剣道場では、厚かましくも道具を貸してもらい、稽古に参加しました。言葉が通じなくても剣道でコミュニケーションがとれて、長年続けてきてよかったなと感じました」
ハノイは剣道人口が多い。毎週日曜の朝にハノイ日本人学校で行われる稽古には、国籍を問わず多くの剣士が参加する。「ベトナムでも剣道を通して、ベトナム人や韓国人の友達が増えました。国によって剣道の解釈が多少違う場合があり、それを受け入れながら稽古をするのも大切だと思います。
日本人学校での稽古は、子どもから大人までたくさんの人が参加しています。私は日曜に仕事があり、なかなか参加できないのですが、剣道に興味がある方はぜひ体験して欲しいです」
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