韓国系マネジメントが大変化? の巻
トナム人大学生のインターンから、「私の友達2人は韓国系企業でインターンして、韓国系企業のファンになりました!」との報告が。韓国系のマネジメントは軍隊式でハードなイメージがあり、ベトナム人には合わないだろうなーと勝手に思っていたので、「なぜ?」と聞き返しました。
すると、その会社は以前まではまさに軍隊式で、バリバリなトップダウンでやっていたそうです。ただそれだと全然人が定着しないし、効率も悪いということにすぐに気づいたらしく、今の社長からこんなモチーフのマネジメントに一変したとのこと。「社員はみんな家族です!」。
社長自らが誰よりも早く出社して、全員に「おはよう!」と挨拶。社内の雑務を率先して行い、皆を誘って一緒にランチやカラオケにも積極的に行く。そして、「社員は家族だから大切にするのは当たり前!」という持論(?)を、常に社長から社員に英語で伝えている。社長の家族と会う機会もとても多くなったというのです。
露骨に態度を豹変させたからって、それで社員が納得するのか? と思いきや、このマネジメントにしてから生産性は上がり、誰も辞めていないとのこと。韓国企業の変化も本当にすごいなーと感じながら、「友達は何が一番うれしかったの?」と聞くと、「日本人より英語がうまくてフレンドリー、K-POPも一緒に歌ってくれるし!」とシンプルな一言が。
親日というイメージだけで日系企業が採用力を持っていた頃から、時代が移りつつあることに危機感を抱きながら、やはりコミュニケーションの分量と人として関わることが一番効果的なマネジメントなんだなと改めて確認しました。
加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn
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