日、ホーチミン市と上海市を比較したセミナーを開催しました。実はこの2都市、驚くほど似ているのです。社会主義経済という「社会体制」、川に囲まれた「地形」、自分たちが国内1位という「ポジショニング意識」など…。

先進国のタイムマシンビジネスが通用するのは新興国、ベトナムも候補ならば、上海を参考にしたらどうかというセミナーでしたが、その後で人の気質の議論になりました。

ここも結構似ていたのです。「プライドが高い」、「女性が国内最強」、「地方の人は皆、自分の都市に憧れていると思っている」、「都市が好きで国外にあまり出たがらない」など。「地方から出てきた人の気持ちが全然わからないので、悪気なく平気で傷つけることを言う」という指摘もありました。

特に女性は、両国での一人っ子政策と二人っ子政策もあってか(?)、気が強く、依存心が強く、オープンで明るく、お金に細かいです。「中国全土で一番不幸なのは、上海人の男子に生まれることだ」と語る中国人もいて、上海女子と結婚したら家事は全部夫が、仕事と遊びは妻が担当するそうです。

私は大学時代に上海女性とお付き合いしていたのですが、ランチに何を食べるかでケンカになり、路上でビンタされました。ホーチミン市でもいっぱい起こってそうですよね。

そして皆さん、両都市は日本のあの都市と似ているかもと、思っているのではないですか? そうです、大阪市です。実はホーチミン市は大阪市とも姉妹都市なのです。ホーチミン市、上海、大阪市。並べてみても違和感がないのは、やはり共通点が多いからでしょう。

加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn