「ね

え、日本人はどこにいるの?」。これは、先日カナダの商工会で開催された2016年のベトナム経済を占うパネルディスカッションで、ベトナム人の友人に言われたセリフです。毎年恒例で、人気もあるようで、欧米諸国の名だたる商工会が準主催として参加していたのですが、アジアからの参加は1ヶ国、韓国商工会のみ。日本人のパーソナリティうんぬんではなく、日本人がいないところでも、日本に関心があるベトナム人は意外といるんだ! という点に驚いたのです。
 
かく言う私も、欧米人ばかりの集まりへの参加は「なかなか仕事にも結び付かないし、それなら日本人同士で飲む方が気が楽だし仕事にもつながる!」と優先順位を低く見積もってしまいがちです。仕事で確実に顔を出さざるを得ないケースもありますが、そんな時はアジアつながりのベトナム人と思いやりに満ちた英会話を楽しみ、ぶっちゃけ「その後の日本人との二次会が一番のご馳走!」というのが本音(心当たりがある人がいるとうれしいです)。
 
日本人がいない場でも、日本にも興味があるベトナム人たちが積極的に参加していて、縦軸も横軸もネットワークを広げています。また、そこにいるベトナム人の人材レベルはコミュニケーションスキル、キャリアともに優秀な人が多い。そういった方も話してみると実は日系企業に関心がある人が結構多い。友人のセリフも否定的なものではなく、「日本人の友だちが欲しいけど、会える場所はどこ?」というニュアンスでした。
 
学生時代に戻ったつもりで好奇心を発揮して、一度飛び込んでみれば意外な人材に出会えるかもしれません。部外者も歓迎なパーティーも多いので。

加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn