ベトナムを代表する伝統舞踊一家に生まれ育ち、舞踏家・振付師として一線で活躍するリン・ガーさん(Linh Nga)。彼女が舞踏家として一躍有名になったのは2008年に発表したデビュー作「雨/Vũ 」という演目だ。振付も担当し、ベトナムの伝統舞踏と現代ダンスを融合させた彼女の若き才能に注目が集まり、国民が湧いたという。今や「ベトナムの白鳥」と呼ばれ、2015年には最年少でミスベトナム代表の審査員に選出されるなど、外見だけではなく、彼女の所作や立ち振る舞いの美しさが讃えられている。

「8歳でダンスを始め、両親の応援があったから20年以上続けることができました。一生ダンサーでいることが夢です」

表舞台に立つだけでなく、イベントを企画・主催し、両親の運営する劇団で指導に当たるなど伝統舞踏の発展に尽力している。2017年春にはダナンの観光業を盛り上げるべく、彼女が振付を担当した舞台が始まる。「白鳥」が大きく羽ばたく姿から目が離せない。

 
 

Linh Nga
リン・ガー

1986年生まれ。舞踏家・振付師。8歳から舞踏の世界へ。中国での留学を経て2008年本格的にデビュー。2016年には政府から「功労芸術家」賞を授与。本業の傍ら、自分のビジネスを持ちSANYOやAudi、P&G のCMに出演し、高級レストランのオーナーなど幅広く活躍中。