【CBREベトナム】18年と19年ハノイの
オフィス事情はどう変わる?
正式開業前に入居が確約することが増加
弊社CBREではロケーション、面積、建築構造等により、独自の基準でオフィスをA~Cグレードの3段階で評価しています。
2018年は引き続きハノイのオフィス市場にとって好調な1年でした。完成した新規プロジェクトは2つに留まり、総供給量は前年比3%増加しました。この2つのプロジェクトは、いずれもBグレードの物件です。
18年で特筆すべきことは賃貸の契約面積が10万㎡だったいうことです。NLA(賃貸可能スペース)は 過去3年間で最高レベルを記録しました。
営業開始前に入居が確約し、賃貸契約を結ぶパターンが多く、例として、「デテックタワーⅡ」は、正式な開業前に、総賃貸スペースの約50%で契約が結ばれました。
その結果、AグレードとBグレードの空室率は、各4・6%、5・2%ポイント低下し、4・3%と12・2%となりました。Aグレードは過去10年で最低の数字であり、Aグレードへの需要が著しく増えていることを示しています。
19年は引き続き賃料は増加傾向に
18年中の賃料は上昇を続け、各グレードの賃料は、軒並み前年比約2%増加しました。年末にAグレードの賃料は月額25・4USD/㎡に達し、Bグレードは月額13・9USD/㎡に達しました(VATとサービス料を除く)。
需要面では、共用型のオフィススペースが話題になり、弊社が担当したリース面積が1000㎡を超える取り引きのうち、31%を占めました。
2019年はAグレードとBグレードの賃貸料が増加し続けると予想しています。特にCBD(中心業務地区)内のAグレードは顕著でしょう。このAグレードのオフィスは、3年間新規供給がなかったなかで、最新の物件でもあります。また、共用型オフィススペースの需要が引き続き増加すると予想されます。
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
CBRE (Vietnam) Co, Ltd. Ho Chi Minh Office
電:028-3824-6125
メール: vietnam@cbre.com
ウェブサイト:www.cbrevietnam.com
コメントを残す