【CBREベトナム】２Ｑ、新規オフィス供給はゼロ
ホーチミン市のオフィス事情
Ａ・Ｂグレードともに月額賃料は微増へ
弊社ＣＢＲＥではロケーション、面積、建築構造等により、独自の基準でオフィスをＡ～Ｃグレードの３段階で評価しています。
２０１９年第２四半期、ホーチミン市のオフィスの新規供給はありませんでした。現在、ホーチミン市の賃貸用の総面積はハノイより少ない状態です。
２０１９年前半期の供給量が限られているため、Ａ・Ｂグレードともに賃料は緩やかに上昇しており、特にＡグレードが顕著です。２０１９年第２四半期までにＡ・Ｂグレードそれぞれの平均賃料は１ヶ月あたり46・７ＵＳＤ／㎡（前四半期比０・９％増、前年同期比２・９％増）と23・５ＵＳＤ／㎡（前四半期比０・３％増、前年同期比４・７％増）となっています。
ただし、２０１９年の後半には６棟の新しいビルの運営が始まる予定で、新たに13㎡の新規面積が供給されることで、Ａ・Ｂグレードともに賃料が変動すると予想されています。
特に、現状Ｂグレードの賃料はＡグレードの約半分に値するため、どんどん値上げしていく可能性があると予想されています。
今後、ホーチミン市では２０１９年から２０２１年末にかけて、14件の30万㎡以上が新たに供給される見通しです。
新規供給の半分がＡグレード該当し、この３年間でＡ・Ｂグレードともに空室率は徐々に増加すると予想されています。
急成長を遂げるフレキシブルオフィス
また、サービスオフィスとコワーキングスペースなどのフレキシブルなワークスペースの市場は、依然として急成長を遂げています。
４―６月期にはアップドイツハウス（１区）、ザ・ハイヴ（１区）、コンパスオフィス（ビンタイン区）、レオパレス21（１区）、カフニュー（ビンタイン区）の５ヶ所が新たにオープンしました。これにより、同期末時点におけるフレキシブルオフィス供給面積は前年同期の２倍にあたる４万６２６６㎡となりました。
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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