【ベトナム株】ＧＤＰ成長率が7.31％増
過去３四半期で最高を記録
SSI証券のベト株探訪記 No.021
１―９月期の成長率
目標値をクリア
２０１９年第３四半期の国内総生産（ＧＤＰ）成長率は前年同期比７・３１％増加し、過去３四半期で最高値となり、２０１８年第３四半期の前年同期比の成長率を超えました。なお、製造業が＋11・６８％、鉱業が＋４・５％伸びたことで、農業の前年同期比マイナス０・０８％の成長率を相殺しています。
また、２０１９年１―９月期のＧＤＰ成長率は前年同期比＋６・９８％に達し、前年同期と変わらず、２０１９年の目標である６・６―６・８％を上回りました。
製造業は７月と８月に前年同月比10・３〜10・４％だったのちに、９月に前年同月比12・３％増加し、直近３四半期で最高値を記録したことには驚きました。 この急成長を促したのは過去８ヶ月間で＋３・８％にとどまっていた電子産業が＋14・６％伸びたことが起因しています。
９月の輸出額は
３ヶ月ぶりの最低値
９月の全国消費者物価指数（ＣＰＩ）は８月末と比較して０・３２％増加し、４ヶ月ぶりに最高値を更新しました。そのうち、教育が新学期入り＋３・１５％と最も上昇し、以下食糧・食品と続きます。２０１８年同期の高水準と比較し、９月のＣＰＩは前年同月比１・９８％、１―９月間に同期比＋２・５％上昇しました。
９月の輸出額は前年同月比９％増の２３０億ＵＳＤに達し、３ヶ月ぶりの最低値を記録しました。国内企業の輸出は引き続き好調で、同24・４％増加しました。これに対し、ＦＤＩ企業は３・５％しか増加せず、７ヶ月ぶりの最低値となった。９月の輸入は前年同月比15・６％増の２２５億ＵＳＤで、５ヶ月ぶりの最高値となりました。 機械・装置の輸入の大幅な増加（前年比16％増）は５ヶ月ぶりの最高値で、これは引き続き積極的な指標であり、ベトナム企業の生産拡大を示唆しています。また、貿易黒字に関して９月は５億ＵＳＤ、２０１９年の１―９月期は58億ＵＳＤと推定されています。
個人向け分析・投資コンサル部門マネジャー。シンガポールでMBA、ハノイで学士号を取得。2011年より現職。
Saigon Securities Inc.
ウェブサイト：www.ssi.com.vn
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