ベトゴルことはじめ Vol.30

 
 

トップ選手の影響はゴルフクラブにも

前回は最近盛り上がりを見せているゴルフトーナメントについて語りましたが、今回はゴルフクラブについて話をさせていただきます。
 
私がベトナムへ来た10年前は、ベトナムは高級ゴルフクラブの全盛期でした。キラキラのゴールドのゴルフクラブは見るからに高級そうで、そんなアイテムがとてもよく売れていました。中には1セット1千万円近いクラブセットもあったと思います。日本にもそういう時代がありましたよね。

メーカーが力を注ぐフィッティング

しかし、すぐにゴルフ人口の層が広がり、ゴルフクラブも多種多様なものが販売されるようになりました。今では、ベトナムで手に入るゴルフクラブの種類は、日本とそう変わらない様に感じます。
 
ベトナムでのゴルフクラブの主流は、「ピン」、「タイトリスト」、「テーラーメイド」の3メーカー。日本のメーカーだと、「ミズノ」、「ホンマ」が幅広く知られているメーカーです。
 
フィッティングとは最適なゴルフクラブを選ぶことですが、最近では各メーカーが力を注いでいて、本格的なフィッティングシステムを持つショップも増えています。シャフトは「ディアマナ」、「テンセイ」、「ツアーAD」などが人気です。  
 
ベトナムではPGA ツアーやヨーロッパツアーをテレビで見る機会が多いので、ゴルフクラブの選び方もいわゆる世界のトップ選手の影響が大きいと感じます。日本と同じように、最新モデルが出れば試打会が行われ、新しいドライバーに毎年買い換えるベトナム人ゴルファーも少なくありません。
 
私の店にもゴルフクラブの知識が豊富なベトナム人がたくさん来店しますが、顧客のニーズはどんどんレベルが上がっている様に感じます。
 
また、最近ではゴルフ層が増えたことで中古クラブへのニーズも高まりつつあります。このように、ますますゴルフ文化の盛り上がりに拍車が掛かることを期待しています。とは言っても、ベトナムの労働者の平均月給は5万円未満。1回1万円前後の遊びはまだまだ裕福層のものだと言えるでしょう。

香西 保宏 Kozai Yasuhiro
2011年よりダナンを拠点にドラゴンゴルフを運営。ゴルフ場の予約・送迎サービスやコンペのアレンジ、ゴルフ用品のレンタル・販売を行う。
DRAGON Golf
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