【CBREベトナム】ホーチミン市における
オフィス不動産市場の現状
新規供給開始量は
31%減少
ホーチミン市のオフィス市場は、COVID-19の影響で多くの企業が強い影響を受け、業績の停滞期が続いています。2020年の市場では、グレードAオフィスもグレードBオフィスも吸収面積はマイナス20544㎡でした。弊社が収集した主要取引の27%は縮小目的であり、2018年と比較して12ppts増加しました。このような状況にも関わらず、ホーチミン市のオフィス市場は、第1四半期に「フレンドシップタワー(グレードB)」、第4四半期に「UOAタワー(分散型グレードA)」、「オパールタワー(グレードB)」の3棟の新規供給を受け、現在の供給量に65372㎡を追加しました。2020年の新規供給開始量は、過去3年間の平均と比較して31%減少しています。また、2020年第4四半期時点で、ホーチミン市のオフィス供給量は、グレードAが18棟、グレードBが68棟の合計1422486㎡に達しています。
空き室率は
上昇傾向
2020年のグレードAの空室率は前年比9・0ポイント増の18・1%を記録。これは新規供給が市場に投入されたことに加え、多くのテナントが市場から撤退したか、より安価な場所に移転契約したことによるものです。グレードBの空室率も9・1%となり、前年比4・1ポイント上昇。また、1区のグレードBビルでは、現在の賃料水準の高さから一部テナントがスペースを縮小したため、空室率が上昇したビルもありました。グレードAの賃料は前年比5・3%減少しましたが、これは「UOAタワー」の影響によるものです。この新しい分散型グレードAの募集賃料は市場におけるグレードA平均賃料の半分です。また、2018年と2019年はフレキシブルワークスペースが市場を席巻し、需要を牽引していましたが、2020年は取引が非常に限られました。
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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