【ベトナム工場見学】トライウォールベトナム / Tri-Wall Vietnam
第19回「強化段ボール」ができるまで
住所：Yen My II Industrial Park, D1 St., Yen My Dist., Hung Yen
電話：(0221) 378 1212
営：8:00～17:00
見学：可、要問い合わせ
https://tri-wall.com
代表
岡 契也さん
マーケティング担当
ギエム・タイン・トゥンさん
「強化段ボールは、ベトナムで製造した各種製品を効率よく運べます。コンサルティングも実施しておりますので、ご希望の際はお問い合わせください」
岡さんは1960年生まれ。1997年にトライウォールタイランドに入社し、営業部に所属。2013年にトライウォールベトナムの代表に就任した。
50年以上愛される段ボール
大阪に本社を置く、段ボールなどを製造販売する「レンゴー」のグループ会社であり、輸送梱包資材用の強化ボールを中心に手掛けている「トライウォール」。同社名は強化段ボールのブランド名にもなっており、その名称の通り三層構造が特徴だ。三層構造の段ボールは１９５０年代にアメリカで開発され、軽くて丈夫で耐水性にも優れており、折り畳んだり組み立てたりするのが簡易。廃棄時は二酸化炭素の排出量が少ないため、木材などの梱包資材の代替品として注目を浴びている。
ベトナム工場はリーマンショックの影響で１度撤退したが、その後日系工場の進出が増加したことで２０１３年３月に再進出し生産を再開。出荷先は輸送を必要とする日系企業が中心で、毎月50～60社と取引があるという。以前はレンタル工場だったが、製品の需要が高まったことで敷地面積を倍にした自社工場を建設し、２０１９年10月に移転。５年後は生産量と売り上げも倍にすることが目標だ。
「強化段ボール」ができるまで
① タイから原紙を仕入れる
段ボールの原紙はアメリカ産。タイで三層に加工したものを輸入している。
二層のバイウォールも取り扱っています
②指定サイズにカット
顧客の希望デザイン、指定サイズに合わせて、原紙を巨大カッターで裁断する。
POINT!!–三層段ボール（トライウォールパック）-
三層の厚さは約15mm。2枚の硬い紙の間に波状にした紙を挟んでいる。1枚の大きさは最大約2.2m×5m。
「強度の種類は複数あり、中には重さ3tくらいまで耐えられるものもあります」
③折り目を付ける＆切り目を入れる
専用機械に通して折り目を付けた後、同じく専用機で切り目を入れる。
④ステープルで留める
折り目、切り目に沿って組み立て、繋ぎ目を巨大ホチキスで留める。
POINT!!–段ボールアート＆製品-
段ボール製の机や椅子、壺などの置き物も製造できる。
「過去、作業台やごみ箱を作ってほしいという依頼もありました。製造の依頼はお気軽にどうぞ！」
完成！
コメントを残す