【ベトナム】レンタル工場& レンタルオフィス
賃料・特徴・将来像
ベトナムには進出したいが初期投資が心配、事業を早くタートさせたい、リスクを考えて市場調査から始めたい……。こうしたニーズの解決法として、「レンタル工場」や「レンタルオフィス」が拡大している。入居企業、サービス、賃料や今後の事業展開まで、南北8社の企業にその特徴を語ってもらった。
入居企業が急増 日系企業の安心感
双日、大和ハウス工業、神鋼環境ソリューションが88%出資するロンドウック工業団地は、ホーチミン市中心部から車で約50分のドンナイ省にある。レンタル工場の面積は2013年に第1期の9644㎡、2015年に第2期の24775㎡が完成。第1期分は全13区画全てが、第2期分は約30区画中7割ほどが埋まっている。
「私が赴任した2年半前は第1期の空きが多かったのですが、次第になくなり、第2期は早いスピードで埋まりました。引き合いは増えており、初期投資が抑制でき、小規模での事業スタートができる、レンタル工場のニーズが広がっています」
1区画は基本的に約500㎡と約1000㎡で、区画をつなげることで1000㎡超の対応も可能。特に中小企業であれば他国と比べた総合力でベトナムを選び、進出当初は約500㎡の一番サイズの小さいレンタル工場を選ぶ場合も多いという。
入居企業のほとんどは日系であり、多いのは金属加工や化学品のメーカーとサプライヤー。同社は選ばれている理由を日本人による対応、インフラ管理の徹底などと分析、立地も利便性が良いという。
電気系統のメンテナンスは自社社員が担当しているため、停電時にもすぐに対応でき、1年に3回は祝日に定期点検を行う。また、第2期の床荷重は1㎡当たり5tで、他には少ないだろうとのことだ。施工は出資企業である大和ハウス工業が行い、アフターメンテナンスも同社の常駐社員が担当。日系ゼネコンへの信頼感も魅力となっている。
来年第3期がスタート 内需狙いの増加予測
これからは面積が約2万㎡規模の第3期を始める予定。来年年明けにも着工して、同9月には最初の区画の完成を目指す。第1期分には全ての区画に事務所を付けたが、顧客の声を反映して第2期分は事務所を設けず、入居企業のニーズに合わせて設計・施工できるスタイルに変えた。第3期も同じようにする予定という。
「現在のお客様は輸出を主軸としたEPE(輸出加工型企業)が多いですが、今後は内需をターゲットにしたIZ(一般的な工業団地)が増えると思います」
基本情報
設立年 : 2013年
所在地 : Long Duc Ward, Long Thanh District, Dong Nai Province
区画 : 第1期:約500㎡、約750㎡、約1000㎡の全13区画第2期:約500㎡、約1000㎡の全約30区画
最低契約年数 : 5年
賃料目安 : 問合せ
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