【ベトナム工場見学】サッポロベトナム / Sapporo Vietnam
第3回「650ml缶ビール」ができるまで
YouTubeで動画配信中!
Sapporo Vietnam Limited Long An Brewery
住所:Viet Hoa – Duc Hoa III Industrial Zone, P. Duc Lap Ha, Q. Duc Hoa, Long An Province
見学:不可
http://www.sapporobeer.jp
小岩達也さん
1965年生まれ。1989年にサッポロビール株式会社に入社し、北海道工場や大分県の九州日田工場での勤務を経て2014年より現職。
「サッポロプレミアム」は発売以降、リニューアルやクオリティアップを重ね、徹底的に味にこだわってきました。ビールを通じてベトナムの食文化の豊かさに貢献していきたいです
徹底した生産管理のもと日本品質のおいしさを届ける
サッポロホールディングスの関係会社であるサッポロベトナムリミテッドが2010年7月に建設を始め、2011年11月に竣工した「サッポロベトナムロンアン工場」。日本のビールメーカーとして、ベトナム初のビール工場であり、サッポログループとしても東南アジアで初のビール工場となった。
約6万4000㎡の敷地面積を誇るロンアン工場では国際戦略商品である「サッポロプレミアム」を製造。2017年に生産能力を増強し、現在、年間6万klの生産能力を有す。日本の基準に沿った最新の設備を備え、徹底した品質管理で作られた商品はベトナム国内のほか、世界各国に出荷されている。
650ml缶ビールができるまで
①仕込工程
仕込釜・槽で麦芽や米、水といったビールの原料を糖化させたのち、麦汁をろ過し、煮沸釜でホップを加える。その後、ホップを分離し、取り除く。
麦芽は主に豪州産と欧州産、ホップは欧州産を使用しています。仕込工程の所要時間は12時間ほど。1回に45kl製造します。
麦汁を冷却し、ビール酵母を添加して発酵させたのち、貯酒タンクで約1ヶ月かけてじっくり熟成させる。タンクは1本300kl。
缶は洗浄された後、ベルトコンベアーで運ばれる。整然と並ぶ缶の中からスタッフが定期的に検品している。
熟成させたビールをろ過し、缶に詰めていく。
650ml缶は1分間で220本つくられます。ビールの天敵である空気を追い出しながら、丁寧に詰められ、蓋がされます。
④検品・梱包・出荷
次から次へと目の前に流れてくる缶を1つずつ検品しながら素早く箱詰めしていく。スタッフの熟練の技が光る。
POINT!!
箱詰めは手作業で!
完成したビールは、スタッフが1缶ずつ手作業で箱詰めしています。人の手でやることで、缶の細かな不具合などに気が付きやすく、最後の最後まで徹底的にチェックしています。
⑤品質管理・官能検査
日本と同じ最新の設備を導入した分析室では、アルコール、色、泡持ちなどを分析し、工程にフィードバックしたり、サンプルの検査や化学分析を通じて品質管理を行っている。
POINT!!
人の五感で品質をチェック
毎日10種類以上のビールを試飲する官能検査は、空腹で味が一番分かる昼食前に行います。製造されてすぐのビールだけでなく、製造日から1ヶ月後や12ヶ月後など、香味の変化をチェックし、スタッフ同士で意見を交換します。
品質が保たれているかを毎日厳しく管理。ビールの味だけでなく、香り・泡立ち・色・のどごしなど、すべての点において、総合的に判断している。
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