【ベトナムゴルフ】ベトナム人ゴルフ選手がオリンピックに出場するには？

ベトゴルことはじめ　Vol.58

トーナメントとは異なるゴルフ出場資格

皆さんは２０２０年東京オリンピックのゴルフ競技をご覧になりましたか？
　
私はダナンが社会的隔離中ということもあり、男子、女子共にテレビに釘付けで終始観ることができました。
　
オリンピックでのゴルフ競技への出場資格は、まず参加人数が60人に限られます。４日間競技で予選落ちなしと決まっています。
　
通常のトーナメントは１５０名ほど参加でき、４日間競技の初日２日目までが予選です。上位約60人が残りの２日間で決勝を行います。
　
オリンピックの参加枠は狭き門なのです。

オリンピック選手の
選考基準とは？

今回の競技では、男子は２０２１年６月21日、女子は6月28日時点で国際ゴルフ連盟（ＩＧＦ）が定めた五輪ランキングの上位59人と、開催国日本の１人に出場資格が与えられました。五輪ランキングは世界ゴルフランキングに基づきます。
　
出場資格の優先順位は、まず五輪ランキング16位までの選手です。各国最大４人までという決まりもあります。今回の男子では、16位までに10人のアメリカ選手がいました。出場を辞退した選手を除いた上位4人がアメリカ代表に選ばれました。
　
続いて16位以下の選手のうち、上位から15位以内の選手も含め１ヶ国から２人まで、かつ５大陸（アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア）の選手を１人ずつ以上含むよう、出場権が与えられます。
　
ちなみに日本の松山英樹選手、畑岡奈紗選手、フィリピン代表で参加した笹生優花選手はこの16位以内に該当する選手でした。今回、銀メダルを獲得した、稲見萌寧選手は、もし笹生優花選手が日本代表で出場していたら、出場選手として選ばれなかったことになります。
　
ベトナム人選手がオリンピック代表に選ばれるには、世界ゴルフランキングの上位に入ること、ポイントの高いＰＧＡツアー、ヨーロピアンツアー、日本ゴルフツアーなどを主戦場とする必要があります。
　
残念ながら、ランキング１０００位以内の選手さえ未だいません。近い将来、ベトナム人選手もこの舞台に立つ日が来るといいなと思います。

香西　保宏　Kozai Yasuhiro
2011年よりダナンを拠点にドラゴンゴルフを運営。ゴルフ場の予約・送迎サービスやコンペのアレンジ、ゴルフ用品のレンタル・販売を行う。
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