SK人事部 採用・教育虎の巻 其の二十四

みなさま、お世話になります。パーソルベトナムの木元でございます。

ベトナムでも出会いと別れが多いこの季節。スタッフからの突然の退職相談に悩まされることも多いかと存じます。ただ、「ベトナムで離職率を下げるには?」という質問には「全員の離職率を下げるは難しい」とお答えせざる負えない状況なのです。

なぜなら他アジア諸国も同様ですが、日本のような新卒一括採用制度、一律研修で育成という文化が根付いておらず、20代は約1~3年で転職することが当たり前の市場です。

そのため、全員ではなく「ハイパフォーマーや管理職の離職率を下げる」ことへの注力が効果的であると言えます。

管理職・ハイパフォーマーが会社に望むこと

「ベトナムで最も働きがいのある会社」アンケートを参照すると人気企業の上位には欧米系企業が目立ちます。その理由として「個人へのスキルアップの機会・スピーディーに成長できる環境、チャレンジングな仕事.魅力的な福利厚生の提供」が挙げられています。

ベトナム人は個を重要視する傾向があり、特に若手は会社側が自分にどのような成長機会を与えてくれるか、結果への対価をシビアに判断しています。そのため、ハイパフォーマーには海外や外部研修などスキルアップの機会を提供し続ける事が、定着率のアップに効果的です。

結果に対する特別な手当が、他社員と比較したときにむしろフェアな対応となります。また、管理職となるとより福利厚生面を重視する傾向があります。

退職理由は様々。普段から話し合う機会を

実際、オフィスワーカーの退職理由は様々です。直属の上司との関係性の影響は大きいため、引き留めたい人材とは対面の面談機会を設定し、日々の不満を改善していきましょう。スタッフからは言い出しづらいので、上長から積極的に定期的な面談を設定する事が大事です。

皆様の一助になれば幸いです。

パーソルベトナム 木元 佐知子

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