SK人事部 採用・教育虎の巻 其の二十四

海外駐在員たちの苦労を表す隠語たち

たとえ希望していたとしても、ベトナムに転勤が決まった駐在員の方はいろいろと戸惑う事が多いと思います。

「O・K・Y」とは「O(お前が)K(ここへ来て)Y(やってみろ)」の略で、一部企業の海外駐在員たちの間で一種の隠語として使われている言葉です。

また、最近は「O・K・O」という新語もできているようです。これは、ベトナム駐在を経験者の帰任した方に、現駐在員が「この人なら現場の事情や苦労も理解してもらえるはず…」と連絡をして、「いや、理解はできますけど、しっかりやってくださいよ(冷たい態度)」という返答を食らった際に「いやいや! お前もここにおったやろ!」と。つまり「O(お前も)K(ここに)O(おったやろ)」という意味になります。

現地法人では社長や管理責任者という方も日本では中間管理職として、現地と本社の板挟みになりやすい構造を説明致します。

板挟み構造になりやすい3つのポイント

①「多すぎる役割」
駐在員の役割は多岐に渡ります。経営管理・技術移転・経営理念の浸透・マーケティング・本社への報告など…。現場との軋轢や複数の業務で疲弊しやすいです。

②「本業以外の業務」
視察対応、出張者、親族、知人のアテンドなど、ある意味仕事、しかし本業外の業務で、休日対応が常態化しています。

③「日本本社の理解不足」
現場の決済範囲が小さい、本社からガバナンス・コンプライアンス強化対応のレポート提出を求められる、現地固有の法令・政府対応・商習慣・市場特性などの説明など。日本本社は国内の支店や子会社と同様に考え、応援どころか足を引っ張っているところも多い印象です。

駐在員の心構えとしては、修羅場や矛盾を乗り越える事は自分自身の成長ができると考えて頂きたいです。理不尽な状況は、駐在員の皆さまが感じています。時には駐在員同士の会食やゴルフなどで、戦友を見つけて本音を話すことも必要かも知れません。

クイックベトナム  古屋 竹雄
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