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報と、現場感と、知恵は食事中に集まる!」と言うくらい、ベトナムで「ごはん」は大切です。ただ、「どう誘っていいかわからない」「英語もベトナム語も苦手だから黙ってしまう」という声をよく聞きます。

まずはさくっと、「ランチ&お弁当デー」を設定してしまいましょう。誘い文句は至ってシンプル。「皆とごはんが食べたい!」だけです。元来ベトナム人は寂しがり屋さんが多いので、あなたのことが大嫌いじゃない限り、断られることはないと思います(そこで断られたら少し反省が必要かもしれません)。

例えば、「ピンクマンデー」や「パープルフライデー」などと称して、全員が同じ色の服や小物を持って参加する、ランチ会を作ってもいいでしょう。色の話題で話が続くというメリットもあります。ディナーでもいいと思いますが、子どもの関係などでランチの方が喜ばれる傾向があります。

盛り上がりという点は、実は日本人以上にあまり気にしない人が多いです。一緒にローカルのごはんを食べて、同じ場所を共有しているという事実が一番大切なのです。極端なことを言えば黙々と食べて、「ごちそうさま!」「美味しかった!」で大丈夫です。この日本人はベトナムの文化も含めて理解をしようとしてくれている」という雰囲気は、言語より非言語でしっかり伝わるものです。

会話の間を持たすためには、スマホで自分の家族の写真などを見せて、話題を作るのもいいでしょう。仕事以外のプライベートを見せてもらった感が出ますから。「一緒にごはん」とは、相手の認知&承認をしながら自分のプライベートを伝えるという、一粒で2 つ美味しいツールなのです。

加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn