IT知識基本のき No.005

メールの送受信のしくみ

皆さんこんにちは。前回は、ウェブアクセスの場合の挙動を噛み砕きました。今回は、メールを送受信する際の挙動について探ってみます。

郵便の仕組みに似ているメールの送受信

メールを送受信するためにはメーラーという、メール送受信ソフトを利用します。メール送信の場合、宛先のメールアドレスを指定します。(例:ando@chiroro.vn)

ウェブアクセス同様に、指定されたDNSサーバーを参照し、ドメイン名はIPアドレスに置換されます。

そして、送り元のメールサーバーは、そのIPアドレスが割り当てられた送り先のメールサーバーに宛先の問い合わせをします。一般的に、送り先のメールサーバーに当該ドメイン名が割り当てられていれば、送り元メールサーバーはSMTP(シンプルメールトランスファープロトコル)という仕組みで、送り手のメールサーバー宛にデータを転送(送信)します。@以前が存在しない場合、送り手のメールサーバーからエラーが届きます。

受信の場合も同様で、受信者が使用しているメールサーバーに当該メールアドレスのデータ転送をリクエストします。認証を経て、メールのデータがあれば、一般的にはPOP(ポストオフィスプロトコル)という仕組みでメールのデータを受信します。

なお、IMAP(インターネットメッセージアクセスプロトコル)というメール受信の仕組みもあります。POPとIMAPの違いは、メールのデータを、POPはPC等で管理をし、IMAPはサーバー上で管理をします。

機能や役目で変わる
サーバーの種類

一言でサーバーと表しますが、その機能や役目によって、様々な種類があります。

次回は、これらの各種サーバーについて、噛み砕いていきます。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
Chiroro-Net Viet Co., Ltd.
電:094-239-6902
E-mail:ando@chiroro.vn
https://chiroro.vn