IT知識基本のき No.007

皆さんこんにちは。前回は、サーバーの設置場所・データセンターについて噛み砕きました。今回は、そのデータセンターを利用したホスティングサービスやクラウドサービスについて、探ってみます。

手軽に利用できる
ホスティングサービス

ホスティングサービスは、データセンターに設置されたサーバーの機能を利用するサービスです。

業者(ホスター)はサーバーを用意し、ウェブ機能やメール機能、ストレージ機能などを利用できる環境を構築します。利用者(ユーザー)は、それらの機能の利用権を借ります。サーバー構築などの専門的な作業が不要なほか、コントロールパネルと呼ばれる、サーバーを操作する画面上から自社の設定を行うことで、すぐにウェブサイトやメール、ストレージといった機能を利用できます。複数のユーザーでシェアしてサーバーを利用するため、利用料も安価です。一方で、同居している他の利用者の影響を受ける可能性があります。「レンタルサーバーサービス」とも呼ばれます。

一方、仮想サーバーサービスやクラウドサーバーサービスは、サーバー機の中に、仮想領域を構築し、それぞれを独立した仮想サーバーとして一人の利用者に提供するサービスです。より拡張性があるサービスをクラウドサービスと呼んでいます。

クラウドサービスは
思い通りの構成に

スモールスタートし、利用状況にあわせて拡張するなど、フレキシブルな運用が可能です。

ただ、サーバー構築やネットワークなどの知識が必要で、情報システム系などのスタッフによる構築や運用が不可欠です。また、自社でサーバー群を構築する場合と同様の構成を自身で構築でき、ホスティングサービスでは難しい、サーバー複数台での構成や、他者の影響を受けないようにできます。そのため、ホスティングサービスと比べると、利用料は高価となります。

次回は、これらサービスの値決めについて、噛み砕いていきます。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
Chiroro-Net Viet Co., Ltd.
電:094-239-6902
E-mail:ando@chiroro.vn
https://chiroro.vn