IT知識基本のき No.015

皆さんこんにちは。前回はバックアップ、事業継続計画について噛み砕きました。今回は、最近話題のテレビ会議(ビデオ通話)について、噛み砕きたいと思います。

在宅勤務が導入を後押し

新型コロナウイルス拡大防止のため、在宅勤務が注目されています。その中で、コミュニケーションツールとして、テレビ会議の利用が増えています。LINEやSkype、Microsoft Teams、Googleハングアウト、Zaloなどのアプリケーションも、ビデオ通話機能は備えていますが、一躍脚光を浴びたアプリケーションがZoomでした。当初、Zoomはアカウントを所有しなくても、アプリケーションをインストールしなくても、ブラウザから接続して参加できました。同時に複数人が参加でき、画質もキレイ、画面共有なども手軽にできることから爆発的に普及し、学校の授業などでも採用され、利用者が増えました。

セキュリティ確保とプライバシー保護が肝に

一方で、セキュリティの脆弱性を付いた問題も発生しました。アカウントを持たずとも参加できるため、会議IDが推測されて容易に侵入できてしまったり、サーバー内の情報が暗号化されていなかったため情報漏洩の可能性があったり、ユーザーの許可なくカメラが有効化されるなどです。また、テレビ会議導入の敷居を下げるべく、Mac版アプリケーションのインストール手順がApple推奨の手順と異なっていた等、Zoomはセキュリティの甘さも指摘され、利用禁止とした企業もあります。

これらの問題は利用者にとってインパクトが大きかったため、Zoomは新機能の開発を一時凍結し、セキュリティ確保とプライバシー保護を優先して実施すると発表。アップデートなどでセキュリティ機能が強化されています。

これからもますます利用頻度が高くなるであろうテレビ会議。どのアプリケーションにおいても、手軽に利用でき、そしてセキュリティがきちんと確保され、安全にコミュニケーションが取れるようになることを期待したいです。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
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