IT知識基本のき No.002

インターネット上の住所を表す数字

皆さんこんにちは。前回は、インターネットの仕組みを噛み砕きました。世界中のコンピュータがつながっている中で、各々のコンピュータや端末を特定するために、インターネット上の「住所」のようなものがあります。重複しないよう、固有の番号を割り当てるのですが、その番号のことをIPアドレスと呼びます。

IPとは、「Internet Protocol」の略で、訳すならば、「インターネットの取り決め」でしょうか。IPアドレスの規格は、32ビットで表現される「IPv4」と、128ビットで表現される「IPv6」があります。具体的には「IPv4」の場合、000.000.000.000のように表され、それぞれ0から255までの数字が入り、その組み合わせはなんと、2の32乗(約43億)通りあります。

その中で、組織内のネットワークなどで用いられる「プライベートIPアドレス」と、世界中のネットワークで用いる「グローバルIPアドレス」に分類されます。このプライベートIPアドレスのおかげで、使用されるグローバルIPアドレス数は節約されていますが、すでに世界的に枯渇しており、新しい規格の「IPv6」が登場しました。

実際にインターネットを利用するにあたり、割り当てられた固有番号である12桁の数字は人間には分かりにくく、ドメイン名と呼ばれる、英数字を使用した名前をIPアドレスに対応させています。(例:sketch.vn)

世界中で絶対に重複しないドメイン名

ドメイン名とIPアドレスの対はDNS (Domain Name Service)という仕組みで管理されています。そして、そのドメイン名は、様々な国や組織により管理されていますが、すべてのドメイン名は、ICANNという組織の管理下に置かれています。そして重複を許さず、また先願主義によりドメイン使用権の申請を受け付けています。

普段、何気なく目にしているドメイン名。次回は、このドメイン名について噛み砕きます。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
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