IT知識基本のき No.001

通信は1対1の接続が基本だった

皆さんはじめまして。このコラムでは、横文字やカタカナばかりのIT用語を「へぇ、そうなんだ」と噛み砕いていくことを目的に書いていきます。お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

さて、今や生活の一部となったインターネット。スマートフォンの普及やパソコンの小型化により、いつでも誰でも手軽に通信を利用することができます。

当初、通信はモールス信号などにより、端末間の1対1同士の接続がはじまりでした。つまり通信相手の数だけ端末を物理的に用意する必要がありました。これでは不便だということで、1対複数のコンピュータ同士をネットワークで接続したARPANETというプロジェクトが始まりました。これがインターネットの元となっています。

そして、独立したネットワーク同士を相互接続するために、TCP/IPという取り決めが制定され、それに基づき、世界中のコンピュータがつながり、コンピュータや端末間でデータ交換が行われるようになりました。

90年代半ばごろ転換期を迎える

1990年半ばからは、電子メール、ファイル公開、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、一般的にホームページまたはウェブサイトと呼ばれ、文章や図表を表示し、必要に応じて他の文章へリンクを提供する文書参照システム)などが利用されるようになり、ブラウザ(インターネットエクスプローラーやグーグルクローム等の、ウェブサイトを見るためのソフトウェア)の登場や、パソコンの普及と共に、一般的に活用されはじめました。

現在は、VoIP(インターネット電話)や、SNS(ツイッターやフェイスブック等に代表されるソーシャルネットワーキングサービス)、音声・映像・文字によるチャット(ラインやスカイプ等)も、すべてインターネット基盤上で提供され、データ交換が行われています。

次回は、ネットワークの中のコンピュータに接続する仕組みについて、噛み砕きます。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
Chiroro-Net Viet Co., Ltd.
電:094-239-6902
E-mail:ando@chiroro.vn
https://chiroro.vn