今年、第1四半期の新供給はゼロ

弊社CBREではロケーション、面積、建築構造等により、独自の基準でオフィスを3段階で評価しています。

2018年第1四半期のハノイはホーチミン市と同様に新しいオフィスビル供給はなく、次の四半期では、ディスカバリーコンプレックスやFLCツインタワーなどの大規模プロジェクトの開設を機に、B級の供給が大幅に増加することが予想されています。

また、新たな供給がなかったことで、A級もB級も、入居率と賃料の両方が改善されました。

以下が詳細になります。
入居率:
◇A級:1・7パーセントポイントで増加し、前四半期比93%
◇B級:1・4パーセントポイント増加し、前四半期比84%
賃料(税金・サービス料除く):前期比でそれぞれ0・3%増加
◇A級:1ヶ月25USD/㎡
◇B級:1ヶ月14USD/㎡

保険やIT、テクノロジー分野からの需要増

調査期間内のオフィス需要面積(稼動面積=入居済面積)の増減を示すネットアブソープション(吸収需要)は前期比21%増加し、約2万㎡に達しました。

なお、新しいレンタル面積に関しては主に新しい建物、中でもA級のオフィスが大きく貢献しました。

また、今四半期のハノイでのレンタルオフィスは、保険やIT、テクノロジーなど強い成長が見込まれている分野の企業の需要が多く占めました。

2018年内は新規供給数が限られているため、A級の需要がさらに高まる可能性があります。そのため、弊社では2018年にA級の賃料が3・5%に上がり、入居率は年末までに96%に増加すると予測しています。

一方、B級の場合は特にハノイの西側のエリアにおいて、このクラスの運営の拡大が今後の課題といえそうです。

ハン・ダン Hang Dang
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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