COVID‐19感染拡大の長期化は、アジア諸国の経済に強く影響を及ぼしています。2020年の第1四半期でホーチミン市のオフィス市場は大きな影響を記録しませんでしたが、上半期の収益が大幅に落ち込んだ第2四半期では、テナントからのより鮮明な反応が見られ始めました。多くのテナントが経済的に不確実な時期に直面しているため、オフィススペースを削減せざるを得ないケースが増えています。

2020年第2四半期にはホーチミン市のオフィス市場に新しい共有はなく(1379,814sqmのまま)、2019年および2020年第1四半期の新しい賃貸オフィスも完全に吸収されていません。特に、グレードAがグレードBよりも強い影響を受けました。グレードAの平均賃貸は44・4USD/psmで、前年比から4・9%減少し、空室率は前年比から9ppts増加し、11・8%に達しました。

グレードBオフィスの需要が増加

多くの賃借人はオフィススペースをCBDエリアの端や郊外にある低コストの場所に移動することを計画しているため、30USD/psmほどのグレードBは依然として安定した動きを記録しています。2020年第2四半期、グレードBの空室率は4・7%と前年比の0・4pptの増加が見られました。また、グレードBの平均家賃は前年比7・4%増の25・3USD/psmとなり、これはソナトゥスビルディングやフレンドシップタワーのようなハイグレードで賃料が高い建物が新たに追加された影響です。第2四半期にCBREが受注したリースの問い合わせの大部分は移転目的で、グレードAからグレードBへの移転、またはグレードBからさらに低賃料の建物に移転する案件でした。保険、ヘルスケア/医薬品、小売/eコマースなど、影響を受けていない20%のセクターには変化はありませんが、金融、銀行、フィンテックのセクターはコストを削減するためにオフィスを再検討しようとする動きがあります。

ハン・ダン Hang Dang
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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