当たり前になる
在宅やリモート

前々回は、企業と地球のサステイナビリティ、について、前回は、“信頼”の新しい積み重ね方について。今回はオフィス2・0というテーマで、お話をさせていただきます。

多くの会社で2020年の入社式がなくなりました。新入社員の配属が決まっても実際の配属先にはまだ行っていないという会社も多いのではないでしょうか。新入社員を育成するプロセスもリモートになり、OJTスキルを獲得するのもオンラインになっています。

そして、在宅勤務を約3週間続けていた日本人は、すでに東京方面へ向かう非人間的な、幸せとは程遠い満員電車には耐えられないと言われています。多くの方がそう思っているともいわれています。満員電車に乗っているだけで、インフルエンザなど何らかのウイルスに感染するリスクは高いのですから。ベトナムにおいても、お客様先に、1時間をかけていくよりもリモートで面談をする機会が増えています。

そのため、今後はリモートで働くことや在宅で働くことは当たり前になるのではないでしょうか。そうなると、採用の条件もリモートワークを前提にしたものに変わってくるでしょう。

オフィス環境にも
訪れる変化

そして、今あるオフィスの役割も変わってくるでしょう。坪単価が高い都心の一等地にオフィスがあることの意味は何でしょうか?

オフィスに来るからこそ得られる価値がなければ出社する意味がないのです。オフィスはますます、通常業務をこなすための場所ではなく、在宅では得られないセレンディピティを期待したり、クリエイティビティが触発されるから集まる場になるのではないでしょうか。

そうなると、オフィスのレイアウトやファシリティをそれを目的としたものに作り変える必要があります。今はまさに次のオフィスの在り方を考えるタイミングではないでしょうか。

今回は、私が気になる変化の予兆について書いてみました。何かの参考になれば幸いです。

荒澤 文寛 Arasawa Fumihiro
株式会社ビジネスコンサルタント入社後、各国で経験を積み、ベトナム法人を立ち上げ。現ジェネラルダイレクター。
Business Consultants Vietnam Co., Ltd.
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