【ベトナム株】
上昇基調を維持した 10月のＶＮインデックス

SSI証券のベト株探訪記　No.033

前月比２・２４％増３ヶ月連続で上昇

10月のＶＮインデックスは上昇基調を維持し、前月比２・２４％増の９２５・５ポイントとなり、市場は３ヶ月連続で上昇。10月の最初の３週間は好調で、第３四半期の企業収益の回復力と、ＭＳＣＩ（ＭＳＣＩフロンティアインデックス）におけるベトナムの構成比率の増加提案（12・５％から28・８％へ）に支えられました。また、国営銀行の株式配当計画や、ＨＯＳＥに上場する意向を発表する企業など、注目すべき話題もありました。

10月の最終週には、投資家の利食い売りにより市場は９６０ポイントとなり、３つの取引所での１日の平均取引額は、前月比27・９％増で、前年比１１４％増の３億６６００万ＵＳＤを記録。主に地元の投資家によるものでした。新規取引口座数は過去最高を記録。国内投資家は３億２１００万ＵＳＤの外国人投資家の純売りを吸収し、市場が上昇し続けました。

ＶＮインデックス速いペースでの回復へ

３つ取引所に上場する企業の第３四半期収益は、前年比で平均３・６％減少。ただし、ＶＮ30インデックスの構成企業は、２０１９年の結果と比較してわずかに１・６％上昇（２０２０年第２四半期は悲惨な結果で前年比12・８％減）。弊社の見解では、これは段階的な収益回復を示します。第３四半期の最も高い実績は、材料セクターと財務セクターでしたが、航空会社と空港会社、不動産、およびユーティリティは急降下しました。

10月、ＶＮインデックスは新型コロナウィルス流行前のレベルに回復。これは、予想以上に速いペースの回復でした。２０２０年第３四半期の小売売上高の成長率は前年比４・５％増に達し、２０２０年第１四半期の成長率３・２％を上回り、鉄鋼、電気、および一般消費財・サービス（宝飾品、自動車、ＩＣＴなど）で成長を目撃。業界のリーダーは市場での優位性と堅実な現金ポジションを利用して、より大きな市場シェアを獲得しました。

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